日本が3連休となった先週末以降の海外金価格は、北朝鮮情勢の緊迫を映した買いで、11日には一時1298.10ドルの高値を見ていた。しかし、互いに威嚇合戦の様相を強める米朝首脳は別として、マティス米国防長官、ティラーソン米国務長官らの閣僚レベルでは、対話の道を残すなど現実的対応に腐心していることが明らかになり、緊張状態は緩和。こうした環境を映し、市場での警戒感も後退し売られていたドルは買い戻され、金市 . . . 本文を読む
さて先週末のPPI(生産者物価指数)さらにCPI(消費者物価指数)ともに予想を下回ることになった。注目はCPIの方。特にエネルギーと食品を除いたコアCPIはFRBが重視している個人消費支出(PCE)物価指数(デフレーター)とも関連し、注目度が高い。それが前月比+0.11%と5ヵ月連続で予想を下回り、前年比でも+1.7%と3ヵ月連続で横ばいとなった。FRB内でも物価の上がり難い環境に対して議論が対 . . . 本文を読む
まさに売り言葉に買い言葉。トランプ大統領が、9日に「大統領として一番に下した命令は、米国の核兵器の刷新および近代化だった。(米国の核能力は)かつてないほどに増強された」とツィートすると、すかさず北朝鮮は、国営の朝鮮中央通信(KCNA)を通し、「中距離弾道ミサイル4発をグアムに向けて発射する計画を8月中旬までにまとめた上で金正恩委員長に提示し、実行に移すかどうかの判断を待つ方針」(ロイター)と具体 . . . 本文を読む
米大統領も夏休みで“summer doldrums(夏枯れ)”とか書いた端から
北朝鮮問題がぶり返し、「この展開こそが相場の相場たるところです」というような不確実性の急浮上。
まずワシントンポストが、北朝鮮がICBM級(大陸間弾道)ミサイルに搭載可能な小型核弾頭の生産に成功したと報じたのが、始まりだった。そして、ゴルフ場からの記者会見でトランプ大統領が、ミサイルの打ち上げ実験を繰り返し、挑発的 . . . 本文を読む
週明け7日のNY市場の金価格は、横ばいの小幅反発でほとんど動きはなかった。これは為替市場や債券市場も同じで、先週末の雇用統計の発表という注目イベントを通過し、しかも主要経済指標の発表もない環境。米国議会も9月4日まで休会となり、米国大統領も長期休暇に旅立った(「ワシントンを離れて仕事をやっている」とは本人の弁)。つまり、市場を刺激する政治がらみの材料もお休みということで、いよいよ“summer . . . 本文を読む
7月の米雇用統計。前月比で20万9000人の雇用者増加数は予想の18万人増を超え、失業率も前月の4.4%から4.3%に改善。平均賃金の伸び率は前月比では0.34%と6月より若干拡大したが、前年同月比で2.5%と3ヵ月連続で同じ結果に。
発表と同時に米10年国債は売られ利回り(長期金利)は上昇、前日は一時109円台に入っていたドル円は111円台まで上昇。金市場では売りの波が2回に分けて発生し、一時 . . . 本文を読む
今月の24日木曜日の夜(18時30分スタート)、恒例の中野サンプラザでのセミナーを開催いたします。タイトル等は以下のようになります。
投資環境の風を読む
「転機を迎えるカネ余り環境」
(株・ドル・金価格の今後)
内容(予定)
1.トランプ政権の光と陰。政治リスクを抱える中で遠い公約の実現。
2.赤信号、皆で渡れば怖くない。高みに上ったNY株
3.四方気配りしながらのFRBの超緩和出口作戦。 . . . 本文を読む
さて注目の7月の米雇用統計。NFP(非農業部門就業者数)は前月比20万9000人の増加に。市場予想は18万人の増加。失業率は0.1ポイント下がって4.3%に。市場予想も同じ。市場の関心の高い平均時給は26.36ドルで、前月比で0.09ドル増え昨年10月以来の増加幅となるも、前年比では+2.5%と、これまでと同じ緩やかなペースに変わりはなかった。
この結果を受けて、米長期金利は上昇し、ドルは買われ . . . 本文を読む
今夜は、1時間ほど前に取引を開始したNYダウが、開始間もなくアップルの上昇に引っ張られる形で初めて2万2000ドルを突破している。NY株のいわゆる「もうは、まだ成り」状態が続いている。終わりは(調整局面は)必ずやって来るが、なかなか来ない。
1日は、重要指標の発表が続いた。まず6月の米個人所得(前月比0.00%)と個人支出(+0.1%)は前月からほぼ横ばいとなった。注目の個人消費支出(PCE) . . . 本文を読む
政権の司令塔たるホワイトハウスのごたごたは、7月21日にスカラムチ広報部長を据えた際に、政治も広報も未経験ということに加え、就任した際にあった既存のスタッフからの反対意見もあわせて早晩、この人事が何か新たなトラブルの元になりそうとの見立てをしていた。しかし、就任11日目に更迭とは思いもよらなかった。この人物との対立で実質更迭されたプリーバス前首席補佐官の後に座った前国土安全保障省長官のケリー新首 . . . 本文を読む