金市場は相変わらずこう着状態が続いている。10日発表の11月の米消費者物価指数(CPI)はやや上振れの予想で、10月の前年同月比6.2%をさらに上回るとの読みが多い。沈静化前にさらに加速というのが10月辺りから大勢的な見通しとなっており、確かに10月分のCPIはそこまでの5%台から6%台に水準が上がり、予想通りとなった。11月時点ではオミクロン騒動の影響はないものと思われる。いずれにしても結果は、 . . . 本文を読む
新型コロナウイルス・オミクロン株に対する楽観的な見通しが前面に出てリスクオン・センチメントが広がり、アジア市場から始まった株高の流れは欧州さらにNYへと広がり、世界同時株高現象となった。本日もその傾向は続いているものの、さすがに欧州は全面高気運は一巡となっている。
こうした中で興味深いのは、米長期金利の上昇やドル指数の上昇の中で、方向感は出にくく上値は限定的ではあるものの金も上昇となったこと。N . . . 本文を読む
週明けのNY市場は、再びリスクセンチメントの揺り戻し的な動きで、今度はリスクオンに傾くことになった。
伝えられたように、バイデン大統領の首席医療顧問を務める国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長(博士)の発言で流れが変わった。5日日曜日のCNNのインタビューで、まだ臨床例も少なく見解を出すのは時期尚早と断った上で、新たな変異種オミクロン株について「感染者の重症化の度合いはそれほど高くないようだ . . . 本文を読む
先週末の11月米雇用統計はヘッドラインの数字は、既に報じられたようにサプライズということになった。
雇用統計の発表では、毎回、雇用者数の増加数がまず注目される傾向にある。今回は、米連邦準備理事会(FRB)が、来週12月14~15日の連邦公開市場委員会(FOMC)にて利上げに向けた体制を整えるためテーパリング(量的緩和策の縮小)の加速を決めるとみられることから、注目度はさらに上がっていた。雇用者 . . . 本文を読む
NY金は再びレンジの中にハマってしまったような感じになっている。オミクロン株の世界的な感染拡大懸念によるリスクオフで投資家の関心を集める一方、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制に向け緩和策終了を加速させる方向に傾いたことが売り要因となり、綱引き状態にある。1770~1800ドルの枠内に入っている。金にとって強弱逆方向のベクトルのせめぎ合いといったところか。
「テーパリング加速終了、利上げ . . . 本文を読む
昨日は最後に、30日に予定されていた米上院銀行委員会の公聴会に出席予定のパウエル議長について、内容がテキストで事前に公開されているものの、「議員との質疑応答がどうなるか興味深い」と書いたが、結果はサプライズといっていいものだった。
パウエル議長は、経済が堅調でインフレ高進が来年半ばまで持続すると予想される中、「私の見解では資産購入を数カ月早く終了することを検討するのが適切だ」とし . . . 本文を読む