Dragonfly ballが正しい英語かどうかはわかりませんが、トンボ玉作りの初体験をしました。
これも和製英語だと思いますがガラス工芸の人達の間ではバーナーワークと言うようです。
陶芸教室(僕が通っているところではありません)の生徒さん達の希望でトンボ玉作りの
体験講座が実現したのに声をかけていただいて、急遽仕事のやりくりをして参加させてもらいました。
ブンゼンバーナーにプロパンガスとエア・コンプレッサーで高温の炎を作り
600℃(ガラスの軟化)~1000℃ぐらいでの作業となります。
玉にするガラスはカラフルな直径6~7mmの棒状のものを用意して
くださっていました。
このガラス棒を少しずつ溶かして玉を作っていくのですが、棒の色がそのまま玉に
なるのではなく、濃くなったり全く違う色になってしまったりするので
こればかりは経験を重ねないと難しいようです。
心棒となる直径2.5mm程度、長さ30cm程度のステンレスの棒に
水飴のように巻きつけていく。
金属そのままだとガラスがくっついて割らないと取れなくなるので
心棒の先に離型剤と言うのを付けてありました。
右利きの場合だと思いますが右手に溶かすガラス棒を持ち、左手に心棒を。
心棒を指先でゆっくりとクルクル回転させながら溶けかけてきたガラスを
巻きつけて行きます。
この時、炎の中で作業しないとちょっとハズレただけでガラスの溶解が
止まってしまうのでいつもオレンジ色の炎の中に居ることが大切です。
ある程度の大きさになったら丸みを整えるように、心棒の回転と
棒の先を上げたり下げたりして整えます。
模様にするチップも様々なものを用意してくださっていました。
丸みが整った溶解ガラスにチップをピンセットでゆっくり温めながら近づけ
そっと押し付けるようにくっつけます。
直径2cmぐらいの玉だと3個ぐらいがちょうど良さそうでした。
そしてチップが溶け込んで綺麗な球形になるように、さらに過熱して
整えていきます。
意外と指が炎に近いと思いませんか?
でも心棒も、赤く溶解しているガラスの塊もバーナーの炎も、よほど近づかない
限り予想に反して熱くなかったです。
出来上がったらゆっくりと冷却します。
自然冷却でも良いそうですが、ここでは観葉植物用の室内園芸用土(セラミス)を
使っているようでした。
これだと持ち歩いて火傷をしたりすることもなく、安定していて良さそうでした。
十分に冷えたら心棒からトンボ玉をはずし、金ヤスリで心棒の境面を削って
出来上がりです。
みなさん初めてにしては上々の出来上がりだったようです。
作るって楽しいですね。
ちなみに僕の出来上がり。
作ったのは1個だけですが、角度を変えて4ポーズ
透明で淡い水色のガラス棒をメインに淡い緑のガラス棒の2種類で玉を作り
ましたが、かなり濃い色に出来上がりました。
光に透かすと芯の周辺が緑で全体的には濃い紫なのですが、うっすらと
向こうが透けて見えるくらいのお気に入りが出来ました。
陶芸教室の先生が作って来られた「文旦ピュール」も摘まませてもらったりして
とても楽しい時間でした。