毎日コメントを頂いている ”すーサン” が家族旅行でお留守なもので、彼が胸焼けをする
心配もないので昨日に引き続き和菓子の話題の日記にします。
と言ってもそんなに甘い甘い物ではなくて米などから作った澱粉質の粉に水飴や砂糖を混ぜて
着色し、型に押して乾燥させた干菓子である落雁(らくがん)についての話題です。
関東などで主に蒸して乾燥させた米(糒(ほしい、干飯))の粉を用い、これに水飴や砂糖を
加えて練り型にはめた後、ホイロ(焙炉)で乾燥させたものを落雁(らくがん)といいます。
関西では加熱していない米の粉を用いて1.同様に水飴を加え成型し、セイロで蒸し上げた後、
ホイロで乾燥させたもので白雪糕(白雪羹)(はくせつこう。「はくせんこ」とも言う)。
総称して大分類で 「お干菓子」と呼びます。
その菓子舗独特の木型(木枠)を持っていて、単色の物もカラフルな物も職人さんの技法で
見事に型抜きされてできますね。
それを現代風に言うとアソートとして美しく盛りあわせられて贈答品としても使われます。
お抹茶の席に使われたりする小さなものとか、仏壇のお供えの装飾品としてお供えとする
場合の大き目の物とかありますね。
これもそんなに甘くなく、8日の日記 もうひとつの「お水取り」 で紹介した良弁椿や
閼伽の水などの生菓子同様、日本独特の伝統の食の芸術じゃないかと思います。