【中川】最初に、高速バス「長野-松本線」廃止についてお伺いします。
初日の一般質問で、寺沢議員から高速バス「長野-松本線」廃止について質問がありました。私からも確認の意味でお伺いします。
最初に総務部長にお伺いします。高速バス「長野-松本線」廃止に伴って、職員に対して、通勤手当に駐車場代を加えて支給し、パークアンドライドを推進するとのことですが、同路線利用者に対して、JRの利用の可否や住宅の必要性、駐車場の有無といったことも含め、意向調査を行う必要があると思いますが、いかがでしょうか。
【総務部長】高速バス長野-松本線を利用して通勤する職員への対応についてのお尋ねでございます。
職員の通勤方法は、個々の職員の事情等を踏まえまして、職員自身が決定をしておりますが、高速バス長野-松本線の開始によりまして、同線を利用する職員にとっては、これまでの通勤の選択肢がなくなる中で、別の通勤方法を考える必要がございます。
県としましては、長野-松本線の廃止を契機としまして、パークアンドライドによる通勤方法選択肢としていただくため、公共交通機関と自家用車等を併用する職員に対して、駐車場代を通勤手当として新たに支給することを検討しております。
そのため現在、実際に公共交通機関と自家用車を併用する職員に対し、駐車場代の負担状況につきまして調査を行っているところでございます。
議員ご指摘のとおり、別の通勤方法の検討にあたって、JRの利用可否や駐車場の有無等、様々な課題が考えられますので、対象の職員に対しましては、人事面談等を通じまして、課題等について確認をしてまいりたいと考えております。
【中川】次に交通政策局長にお伺いします。「長野-松本線の廃止はやむなしと判断した」という答弁でしたが、存続に向けて県としてはどのような努力を行ってきたのでしょうか。様々課題はあると思いますが運行再開の可能性まで否定したものではないと思いますがご認識をお伺いします。
【交通政策局長】県では、これまで数次にわたる会合を開催し、対策を検討した上で、利用者の増加や事業者の経営改善を図るため、高速バス路線の利用促進キャンペーンや広報に対する支援のほか、コロナ禍により厳しい経営環境にあったバス事業者に対し、感染防止対策や車両維持に要する経費を支援してきたところ。
また、高速バス「長野―松本線」はJR篠ノ井線と競合関係にあるものの、事業者であるアルピコ交通は、令和3年4月に運賃の引上げを実施したところ。
運行再開に向けては、今般の路線廃止の大きな要因である運転手不足が解消されることが必要と考える。
通勤時間帯などの特定の便については、一定程度の需要があることから、人手不足がある程度緩和される状況になれば、運行再開の可能性も出てくるものと考える。
【中川】総務部長に申し上げますが、アルピコ交通に、仮に松本合庁-県庁間に貸し切りバスを走らせるとすると、いくらかかるか問い合わせました。条件によって異なりますが、最低で77000円だそうです。50人で割ると一人1540円、高速代を加えて約1600円で、現在の高速バス運賃と同じになります。県職員のために補助をしてバスを動かすという考え方ではなく、円滑な人事異動ということも含めて、費用対効果の面からも様々な検討をする必要があると思います。
【総務部長】先ほど私どもの方で人事面談を通じて課題を確認したいというふうに申し上げましたが、確認をさせていただく中で問題・課題等があれば、様々な方策について、対応について検討してまいりたいと考えております。
【中川】交通策局長に申し上げますが、この高速バスを利用している県職員以外の2割の方の意向について、活性化協議会として意向調査をすべきと思います。
【交通政策局長】近く、活性化協議会を開催する。事業者で抱えている問題が多くあると思う。人材不足の問題は、どの事業者においても極めて深刻になっている状況。今回の件も含め、議題に挙げて議論を深めてまいりたい。
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