【中川博司】内閣府男女共同参画局が1月に作成したデーターによると、長野県議会の女性議員は57人中6人で全国13番目ですが、47都道府県の地方公務員の管理職に占める女性の割合は、長野県は3.4%で45番目、会社役員や管理的公務員に占める割合も11.4%で46番目です。
また、厚生労働省の調査によれば、日本の女性の年齢別就業率はいわゆるM字カーブとなっていて、出産・育児で仕事を辞める割合が高く、出産前後に仕事をやめた割合は54.1%と依然として高い状況にあります。いったん育児・介護で職場を離れると、復帰する時になかなか仕事についていけない、結果として仕事を辞めざるを得ない、あるいは昇進できない理由になっていきます。もうひとつ女性の年齢別就業率でM字とならない国の方が、出生率が高いという傾向も伺えます。
そこで、この間男女共同参画の推進などにご尽力をいただいてきた、加藤副知事に男女共同参画の推進と女性が活躍する場を拡大していくための長野県の課題について所感をお聞きします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/2a/f7ca7bff39d7eb14a7eb64a28c658db8.jpg)
【加藤副知事】男女共同参画と女性の活躍の場の拡大について長野県における課題の中から何点か申し上げると、「議員御指摘の通り、公務員や民間企業の管理職に占める女性の割合が低く、政策や方針決定過程への女性の参画が進んでいないこと」「本県の女性の就業率は49.5パーセントで全国3番目の水準にあるものの、非正規の就業者割合が50パーセントを越えていることや、企業者に占める女性の割合が低いこと」「男性の子育てへの参画について、育児休業取得率は1.8パーセントと低い水準に留まっていること」「男女共同参画計画を策定している市町村は6割程度であり、地域に於いても、自治会長やPTA会長などに占める女性の割合が、全国に比べ低い水準となっていること」「昨年は様々災害がありましたが、防災に関しては、避難所の運営や女性消防団員の加入について、更に女性の参画を進めていく必要がある」と存じます。
本格的な人口減少社会を迎え、長野県の活力を更に高めていくうえで、元気な長野県をつくっていくうえで、あらゆる施策に女性の視点を反映させて、女性の活躍を促進することは、経済活動をはじめ様々な分野を活性化させる力になると存じます。
男女共同参画社会はまた、男性にとっても暮らしやすい社会でございます。長時間労働の抑制など働き方の見直しや、高齢化の進展により直面している介護の問題など、男性にも関わる課題に対応するためにも、男女共同参画に対する理解を更に促進することが必要であると存じます。
女性も男性と同様にその個性と能力を十分に発揮させ、生き生きと活躍できる長野県を実現するためには、市町村をはじめ、県民の皆様、事業者の皆様と一丸となって取り組んでいくことが重要と存じます。この間様々な取り組みを進めさせていただきましたが、女性が輝く長野県、そして男女共同参画社会の実現は道半ばでございます。引き続き議員の皆様のご理解、ご支援をお願いします。
また、厚生労働省の調査によれば、日本の女性の年齢別就業率はいわゆるM字カーブとなっていて、出産・育児で仕事を辞める割合が高く、出産前後に仕事をやめた割合は54.1%と依然として高い状況にあります。いったん育児・介護で職場を離れると、復帰する時になかなか仕事についていけない、結果として仕事を辞めざるを得ない、あるいは昇進できない理由になっていきます。もうひとつ女性の年齢別就業率でM字とならない国の方が、出生率が高いという傾向も伺えます。
そこで、この間男女共同参画の推進などにご尽力をいただいてきた、加藤副知事に男女共同参画の推進と女性が活躍する場を拡大していくための長野県の課題について所感をお聞きします。
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【加藤副知事】男女共同参画と女性の活躍の場の拡大について長野県における課題の中から何点か申し上げると、「議員御指摘の通り、公務員や民間企業の管理職に占める女性の割合が低く、政策や方針決定過程への女性の参画が進んでいないこと」「本県の女性の就業率は49.5パーセントで全国3番目の水準にあるものの、非正規の就業者割合が50パーセントを越えていることや、企業者に占める女性の割合が低いこと」「男性の子育てへの参画について、育児休業取得率は1.8パーセントと低い水準に留まっていること」「男女共同参画計画を策定している市町村は6割程度であり、地域に於いても、自治会長やPTA会長などに占める女性の割合が、全国に比べ低い水準となっていること」「昨年は様々災害がありましたが、防災に関しては、避難所の運営や女性消防団員の加入について、更に女性の参画を進めていく必要がある」と存じます。
本格的な人口減少社会を迎え、長野県の活力を更に高めていくうえで、元気な長野県をつくっていくうえで、あらゆる施策に女性の視点を反映させて、女性の活躍を促進することは、経済活動をはじめ様々な分野を活性化させる力になると存じます。
男女共同参画社会はまた、男性にとっても暮らしやすい社会でございます。長時間労働の抑制など働き方の見直しや、高齢化の進展により直面している介護の問題など、男性にも関わる課題に対応するためにも、男女共同参画に対する理解を更に促進することが必要であると存じます。
女性も男性と同様にその個性と能力を十分に発揮させ、生き生きと活躍できる長野県を実現するためには、市町村をはじめ、県民の皆様、事業者の皆様と一丸となって取り組んでいくことが重要と存じます。この間様々な取り組みを進めさせていただきましたが、女性が輝く長野県、そして男女共同参画社会の実現は道半ばでございます。引き続き議員の皆様のご理解、ご支援をお願いします。