20170623 自治労長野県本部新入組合員学校「共謀罪」と憲法
20170622 おしどり マコ・ケン取材報告in 松本
20170623 おしどりマコ・ケン報告会QA
6月13日第24回信大シンポジウムが開かれた。報告者は信大非常勤講師/俳人・比較文学者のマブソン青眼さん。
戦前の治安維持法は芸術・文化人まで容赦しなかった。俳壇においても社会を読んだだけで治安維持法で逮捕され懲役刑を受けた。共謀法が成立した今、そうならない保障はどこにもない。一方で弾圧に協力して生き延び、戦後社会で何の責任追及を受けなかった俳人もいる。高浜虚子である。
秋元不死男 降る雪に胸飾られて捕えらる 1941年2月5日検挙、懲役2年
新木端夫 憲兵の怒気らんらんと廊は夏 1940年2月14日検挙、釈放
藤木清子 戦死せり三十二枚の歯をそろへ 1940年1月以降消息不明
古家榧夫 母よ嘆くなせいさんしゃの時代は必ず来る 1941年2月5日検挙、懲役2年
波止影夫 傷兵の妻が笑ってゐる八月 1940年2月14日検挙、懲役2年
橋本夢道 皇居に脱帽して素朴な冬木の立ち 1941年2月5日検挙、懲役2年
平畑静塔 病院船海豚に花は棄てらるる 1940年2月14日検挙、懲役2年
細谷源二 人征きて馬征きて村に雪降れり 1941年2月5日検挙、懲役2年
井上白文 征く人の母は埋もれぬ日の丸に 1940年2月14日検挙、釈放後応召
石橋辰之助 戦争の大地ただただ掘られし 1940年5月3日検挙 1948年肺結核で他界
栗林一石路 戦争をやめろと叫べない叫びをあげている舞台だ 1941年2月5日検挙、懲役2年
三谷昭 血も草も夕日に沈み兵黙す 1940年5月3日検挙
中村三山 特高が退屈で句を考えてゐる 1940年2月14日検挙
仁智栄坊 戦闘機ばらのある野に逆立ちぬ 1940年2月14日検挙、懲役2年
西東三鬼 僧をのせしづかに黒い艦がが出る 1941年8月31日検挙
嶋田青峰 金魚等に醜き貌が来てうつる 1941年2月5日検挙
杉村聖林子 一兵士はしり戦場生まれたり 1940年5月3日検挙
渡辺白泉 銃後という不思議な町を丘で見た 1940年5月3日検挙
★高浜虚子 美しき御国の空に敵寄せじ 戦ひに勝ちていよいよ冬日和
昨日の長野会場に引き続き、6月22日信州生活者ネットワーク松本が主催して「おしどりマコ・ケン取材報告会」が生活クラブ松本センターで開催されました。小出裕章先生や西村忠彦先生もご参加されていました。以下要約。
①福島県「県民健康管理調査」検討委員会の傍聴者が増えている?
2011年から東京電力の記者会見にずっと出ているが、最初は多かった記者が次第に減って先週は3人だった。一方で福島県「健康管理調査」検討委員会は最初は10人程度だったが最近は傍聴も含めて100人を超えることもある。なぜか?「2011年からただちに影響はないと聞かされてきたが、最近子どもの病気が増えて気になって来た」という。
②運動部の子どもの病気が増えている?
このほか「最近喪中ハガキが増えている」「運動部の子どもの病気が増えている。聞いてほしい」という住んでいる所が違う人3人から聞いた。
文科省は2011(平成23)年4月19日付で、「福島県内の学校の校舎・校庭等の利用判断における暫定的な考え方について」という文書を出して、「校庭・園庭で3.8μ㏜/h未満の空間線量率測定された学校については、校舎・校庭等を平常通り利用して差し支えない」とした。
しかし、2012年6月5日に厚生労働省が特定線量下業務の基準を2.5μ㏜/hとしている。
③農家の傍聴者も増えている?
「玉ねぎを1000個収穫して、根が4つあるものが2つ、根が3つあるものが2つできた。30年以上農業やっていて初めて」という農家の話。「政府が大丈夫というから普通に農業をやってきた」。
高齢者の方が甲状腺がんになって手術した。「福島県立医科大で最初は9月に手術を予定していたが、ベッドの空きがない、緊急性の高い手術が優先され、と結局12月になった。3日で退院。150世帯の村ですでに3人が甲状腺がんになっている。2011年4月福島市郊外へ山菜を採りに行って山の湧き水を飲んだことが下人ではないか」。
④福島県農民連盟の対政府交渉
農民連盟の要求は、農産物の風評被害対策ではなく、農家の健康被害の責任を取ってほしいということ。国は「セシウムに汚染された農地はカリウムをたくさん入れれば野菜はカリウムを吸収してセシウムを吸収しにくくなる」という指導。放射能対策として「肌の露出をなくせ、マスクをしろ、土埃は畑でおとして家に持ち込まない・・・」まるで放射線管理区域で農業をやれと言っているようなもの。農民連盟では放射能の土壌検査の結果を交渉の席に持ち込んでいるが、4万㏃/㎡で放射線管理区域となるが、2016年伊達市の圃場で空間放射線量は0.21μ㏜/h。0.34μ㏜/h以上なければ除染はしない。ところが土壌検査をすると176,300㏃/㎡、162か所を調べて161カ所が4万㏃/㎡を超えている。
国は「4万㏃/㎡は事業者が労働者を働かせるときの基準であるので農家は自己責任」という。それでは農業法人は該当するのか。
⑤息を止めて素早く通りぬけろ?
避難解除になって農業を再開するための説明会がこれまでに6回開かれている。「農地や自宅は除染をしたが、自宅から畑に行く間は除染がされていない、全体としてどういう状況か」と質問をしたら、「確かにそうです。自宅から畑に行く途中で放射能が高いところは息を止めて素早く通りぬけてください」。という回答。また「家庭菜園を再開したいが内部被ばくのリスクはないのか」という質問に、「できるだけ早く鼻をかむことです」「これからはセシウムと共存する生活をしてください」という政府の回答。それを聞いた皆さん「無茶苦茶」「私たちにセシウムが残っているところへ帰れと言われてると感じた」という感想。
⑥放射性廃棄物、日本全国最終処分場?
福島県は、福島第一原発周辺で中間貯蔵施設を受け入れる代わりに、最終処分場を30年以内に県外でつくることを条件にした。しかし不可能。2015年最終処分場の確保は困難なので量を減らして再処理をすることに。「土で土を遮蔽する」?雨が降れば下流の田畑が汚染することも検討課題になっている。最終処分場がないから全国の自治体が行う公共工事で使う。これまでの100㏃/kg基準を8000㏃/kgに「新基準」「世界的にも例がないプロジェクト」。自治体が手を上げやすいように交付金もつける。
⑨通常診療を受けて甲状腺がんになっていれば、県民健康調査からはずされる?
これまでの18歳以下38万人の健康調査を行い191人が悪性の甲状腺がんが判明し手術を受けている。ところが1次検査でB,C判定で次の2次検査の前に通常診療を受けて甲状腺がんが見つかった場合は、人数にカウントされていない。検討委員会で紛糾したが委員はこれで任期満了、委員長「これで一生会わない人もいる。今生の別れ。言いたいことは全て言ってくれ」というまとめ。
⑩4歳で甲状腺がん発見、その意味は?
チェルノブイリでは4歳以下の甲状腺がんがあったが、福島ではないのでチェルノブイリとは違うという前提があった。しかし通常診療で4歳の甲状腺がんが見つかって、これまでの前提が崩れた。
⑪原発事故の被曝量はレントゲン検査と同じで安全か?
レントゲン検査の被ばく量は原発事故と同じで危険だ。
⑫その他
甲状腺がんだけではない被ばくによる健康被害?
地域単位で調査するのではなく、事故時家族で動いているので、家族単位で健康調査を行うべき?
記者クラブ制度が福島原発事故の情報の発信を邪魔しているのでは?(私の感想)
18歳以上の甲状腺がんは?(私の疑問)
本日の街角トークは桜橋交差点。通勤する知り合いが手を振ってくれる、私も「いってらっしゃい」と声をかける。通学する子どもたちが横断歩道を渡りながらこちらを見る。「気をつけて」と声をかける。子どもたちの未来に戦争や格差・貧困を引き継がない社会をつくりましょう。
20170622 社民党松本総支部「街角トーク」@桜橋交差点〜中川ひろじ代表
信州生活者ネットワークながのが主催して「マコケンさん、実際どうなの?原発事故現在進行形」が、今日長野市、明日松本市と岡谷市で開催されることを、どこかで知っていたはずだが、たまたま長野で県議会対策の会議を行った後、参加することができました。東京にいた芸人が3.11原発事故でぞくぞく東京を離れていくのを見て、「なにか、おかしいぞ」と東電の記者会見に行ったのが最初、以降今日まで6年余、今では誰よりも東電記者会見の古株に。だからこそいえる質問のオンパレード。
本日は久しぶりのまとまった雨です。畑が生き返ります。我が家の畑の、ジャガイモ、ナス、ピーマン、きゅーり、ネギ、どんどん大きくなーれ!
20170621 社民党松本総支部「街角トーク」@白板〜中川ひろじ代表
20170527 林野労組労働学校〜社民党長野県連合中川ひろじ幹事長「共謀罪と自民党改憲草案」