リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

右手

2005年01月07日 02時25分10秒 | 日記
最近右手のフォーム(英語ではpositionという方がいいらしい)をthomb insideからthomb outsideに変えたので、今日のボブの中世リュートのレッスンは何か右指が迷っていました。指のタッチの仕方を変えたわけではないので、いつでも元に戻れるんですけどね。昔の絵を見ていると、バロック期以降のリュート奏者でthomb insideの人っていないんですよね。でも現代の奏者には結構いますね。師匠がまずそうだし、ロルフ・リスルバン、クロウフォード・ヤング、今村氏もそうですね。outside派はロバート・バルト、ナイジェル・ノースですね。クロウフォード・ヤングは中世の専門だからこれは当然insideですけど、あとの4人はバロックリュートとかテオルボも弾きます。何かレパートリーとの関連で言っての傾向は見られないか?特にないですね。(笑)師匠にさからってまで、わざわざ今頃outsideに変更して何の得があるのかと思われるかもしれませんが、今まで(歴史上も含めて)圧倒的にoutsideが多いという事実には何かあると思いまして、やってみましたが、意外と快適ですね。うむ、このままずっと変えてしまうかも。