リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ロンドン行 (2)

2005年01月23日 06時32分10秒 | 日記
予約したホテルを探すのは苦労しました。私は「地図の読める男」なので普通は絶対に道に迷いませんが、今度ばかりは向こうが教えてくれた情報が180度違っていたので、結局タクシーに乗りました。何しろ、右に曲がるが左に曲がるになってんだもんね。どのようにあたりを歩いても道案内の通りにならないのであきらめました。地図の読める男はそのあたりの判断も的確で迅速です、はい。(笑)
それにひきかえ、リュート協会のミーティング会場の案内は実に的確。説明に書いてもらった通りの道や広場が次々と目の前に現れてきました。まぁ、普通そうですけどね。
定刻より30分くらい遅れて会場に着いたのですが、まだ始まってなかったのはさすがイギリス式、なのかな?
会場に来ている人たちは比較的年齢の高い人が多かったですね。やはりここも高齢化なのかな。でも若い人もちらほらで、60人近く集まっていました。このミーティングは年に数回あるんですけど、毎回こんな感じらしいです。単一の古楽器の例会でこれだけ人が集まり、中身も充実しているのですから、やっぱり伝統がある国は違いますね。
で、その中身ですが、まずレックス・アイゼンハートによるバロック・ギターの調弦についての考察から始まりました。レックス・アイゼンハートはソルとかバルトロッティのアルバムで日本でもファンがいるんじゃないかな。彼は派手さはないけどじっくりと音楽を聴かせるタイプの演奏家ですね。
昼食休憩をはさんでミニコンサートが2つ、そしてバーウェル・リュート教則本についての研究発表、最後がレックス・アイゼンハートのリサイタルというてんこ盛りです。午前中の11時すぎから始まり、6時前までやっていました。
例によってこういう所には必ずといっていいほど来ている「危険な楽譜商」(笑)が楽譜を展示販売していましたが、買い出せばキリがないので1冊だけ買いました。何をって?それはヒ・ミ・ツ。