リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

画家

2005年01月10日 04時19分35秒 | 日記
大家さんが部屋に来て、
「ショウジ、隣の画家が今から来たいといってるんだけど、いいかしら」
「ええ、いいですけど今ランチ食べてるんで、あと20分待ってください」
なんでも隣に画家さんが住んでいて、リュートの絵を描いているそうです。で、楽器を詳しくみたいので、私のところに来たいと言っている、と前から大家さんから聞いていました。
20分も経たないうちに、大家さんといっしょに画家さんが来ました。一見なんかいわゆる画家というタイプの人じゃない感じでしたけど、簡単な挨拶のあと、バロックリュートを見せたら、
「(ブリッジを見て)おー、こんなに細いのですか。で、そういう風に弦を巻き付けるのですね。ふんふん。」
「ええ、13コースも弦があって、1,2コースはシングルですけど、大きな力がこの細いブリッジにかかって・・・」
「どうも、ありがとう。それじゃまた」
「え?ああ、どういたしまして」
というわけで、えらい短い時間の訪問でした。1分も経ってませんでしたね。それで画家さんは充分な情報を得たようです。彼はカメラアイでも持ってるのかな。