リュートという楽器 (2) 2005年01月24日 06時34分28秒 | 随想 リュートという名はアラビア語のアル・ウード(アルは冠詞、ウードは木という意味)から来ていると言われている。今も中近東にはウードというリュートとほとんど同じ形をした楽器がある。中国のピパや日本の琵琶もリュートと同じ祖先を持つ楽器だが、楽器の形は似ていても発音の基本原理はずいぶん異なる。中国のピパや日本の琵琶は基本的にはソリッドボディであるが、リュートは薄い木で作られた箱タイプのボディである。これらはおそらく共通の祖先から派生して異なった道を歩んできたものであろう。