リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

危険な店

2005年01月20日 05時16分10秒 | 日記
バーゼルに危険な店が二つあります。別にそこへ行くと命が危ないというわけではないんですけどね。でもそこへ行くと必ず10000円は使ってしまうという店です。(笑)
一つはシュッツェンマット通りの楽譜屋さん。もう一つはバーフューサ広場から少しいったところにある楽器屋さん。
楽譜屋さんにはあふれるほどではないにしても結構いろんなリュートの楽譜や古楽関係のものがあります。それに何よりそこのおばさんがすごくって、一番最初にスピナッチーノのリュート楽譜(ミンコフのリプリント版です)を買いに行ったとき、言ってから10秒もたつかたたないかのうちにさっと現物が目の前に出てきたのには驚きました。いやぁすごいです。くれよんしんちゃんに出てくる、本屋の凄腕店員(うりまくりよさんだったかな(笑))以上の方のようです。
楽器屋さんには特にリュートがたくさん売っているというわけではないのですが、CDになかなかいいものがあります。ここの特徴は何枚でも試聴できることで、おしげもなく包装のビニール(ビニールじゃないのかな。セロファン?なんでもいいけど)をやぶって聞かせてくれます。ポイントは中に図書カードみたいなのが入っていて、いつそのCDが試聴されたかがわかる仕組みになっています。買う方はそれも参考にできるわけですね。あるスコラの先生のCDなんか結構前のCDで試聴数だけ多い(つまり結局売れてない)のがありますが、これはどういう意味かしら?で、聴きたいだけCDを持ってきて聴くわけですが、結果的に向こうの戦略にはまってしまって何枚か買ってしまうはめになるわけです。
これらの店は近づきすぎると危険です。