リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

バッハのリュート作品新発見!

2005年04月01日 21時00分24秒 | ウソ系
バロック・リュート専門のサイトの掲示板を見ていましたら、バッハのリュート作品が新たに発見され、すでに楽曲の確認および鑑定も終了したとあって驚いています。えー!今頃出てきた!!?半信半疑だったんですけど、今日たまたま見たバーゼルの市営テレビ「バズラー・ニィ・チャンネル」のニュースでも報道していましたので、今ヨーロッパ中で話題のようです。
そのサイトによりますと、一昨年水害にあったドレスデンのシヴィンガー宮殿の図書倉庫を整理していた学芸員が水につかった古い手稿本を偶然発見。その鑑定をライプチヒの聖コーマツダ教会内バッハ手稿本鑑定委員会器楽曲部会独奏曲班弦楽器担当者に依頼。約3ヶ月にわたる鑑定の結果、それらの作品は全てバッハの自筆によるリュート作品だということがわかったということです。手稿本は12の独奏組曲と4曲のリュートとヴァイオリンのための二重奏曲からなり、4曲の二重奏曲はヴァイスのドレスデン写本にあるソナタホ長調、ロ短調、ホ短調、変ナ長調をもとにしていることが確認されています。これらはBWV1025と同じ手法で書かれたようです。それがドレスデンのシヴィンガー宮殿にあったいきさつはよくわかっていないが、たぶん1739年にヴァイスと弟子のクロプフデガンスがバッハ家を訪れた際にヴァイスが持ち帰ったのではないかと、その学芸員は言っています。
いやぁ、すごいことがおきましたね。そのサイトでは近々手稿本の一部をアップするそうですから今からワクワクです。でもこれだけバッハの曲が増えるとリュート奏者の負担もまた増えますね。CD2枚で全集ができなくなっちゃいます。(笑)

サイトのURL→http://www.baroquelute.uso
掲示板→http://www.baroquelute.uso/music.de-ru