リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

リュートとの出会い (14)

2005年04月25日 08時27分14秒 | 随想
 その年の秋も半ばを過ぎた折り、大学の4年先輩の人でリュートを弾く人がいるということを人を介して知り、大学の学生食堂で会うことができた。その先輩、Nさんは当時もう卒業されていたが、実家は名古屋の人だ。彼は東京の情報にも詳しくいろいろなことを教えてもらった。話の中で、名古屋にリュートを製作し始めた人がいるという。その人は加納木魂という名前でお父さんもギターを製作していた人だとのことだ。私は非常に興味を持ち、Nさんに書いてもらった地図を持って加納氏の工房に向かった。