リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

エマ・カークビー

2005年04月14日 06時02分36秒 | 日記
今夜はエマ・カークビーとアントニー・ベイルズのコンサートがありました。ベイルズが主催している、「バーゼル・リュートの夕べ」というリュートを中心にしたコンサートがライメン通りのツィンツェンドルフハウスというところで年に4回程あるのですが、今夜は主催者自身の登場です。
いつものように始まる10分くらい前に会場に行ったんですけど、超満員!下のフロアにはもうすでに座る場所がなくて、仕方がないので2階席へ。いやぁ、本当にすごい人気。地元のラジオ曲も入っていて、マイク4本を立てて録音していました。
こちらにきてこの「バーゼル・リュートの夕べ」はほとんど聴いているんですけど、いつもは大体50人から100人止まりなのに、今夜は200人は超えている感じです。私のチケットの番号が250番だったからひょっとして300人近い?
エマ・カークビーは長らくアントニー・ルーリーと組んでいましたが、最近では何か事情があったらしく(笑)、彼とは組んでいません。今夜は同じアントニーでもベイルズです。でもルーリーが最近組んでいるエヴリン・タブも来ていました。現行の彼女とEX彼女がばったり、でも彼はそこにいない・・・さて、どうなる?みたいな。(笑)
プログラムは前半はイギリスのリュートソング、これはもうお手の物ですね。後半はフランスのエール・ドゥ・クールでしたが、エマはフランスの曲もうまいもんです。何曲かの間ごとにリュートソロが入っていましたが、一観客として客観的に聴いてみると、リュートのソロはやはり歌手の休憩時間とか余興って感じがやっぱりつきまとうんですよねぇ。弾いている本人は今こそ自分の出番って感じで張り切ってはいるんでしょうけど。歌と組んでやるときの宿命みたいなものかもしれません。
フランスの曲で何曲か笑いを取った曲がありましたが、(歌詞の内容が面白いためです。別に途中で変な顔をしたとかいうのではありません。念のため)このあたりはやはりヨーロッパなんですね。やはり文化の根の深さを感じてしまいます。
最後の曲はしっとりした曲で終わりましたが、すごい拍手がなりやまず、アンコールは2曲演奏してコンサートはお開きとなりました。