リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

おでんとバッハ

2005年10月13日 23時35分42秒 | 音楽系
今日テレビを見ていましたら,セブンイレブンのおでんの宣伝音楽にバッハのイタリア協奏曲の第一楽章冒頭が使われていました。音源は本物のチェンバロではなく,シンセのチェンバロの音だと思うんですけど,意外とあっていますね。

いっそのことバッハ饅頭やバッハサブレみたいにバッハおでんという名前にして,ポイントをためたら,おでんバッハのキャラクタ人形があたるみたいにしたら面白いかも。世の中ミスマッチだと思われていたものが実は意外とよく合うなんてことはときどきあることで,うまくいったらバッハが大ブレイクする・・・かな?

CMの音楽にバッハというのは,昔の「トラベルセットがあったっる~」(これの顛末については私のHPに書いてありますので,お読みでない方はぜひどうぞ)を始めいろんなところで使われています。リュートの音楽も数年前パスタの宣伝に使われたことがありました。CMにクラシック音楽が使われるのは,その商品を高尚に見せる,その商品を新鮮な感じにするなどの効果があると同時に経費の点でも安上がりなんでしょう。なんせ作曲代はただですから。同じ既存の曲を使うのでも,ビートルズなんかはすごく大変でしょうけど,例えばヴァイスなんかはタダです。

ヴァイスは結構いけるのがあると思うんですけど,以前名古屋のローカルラジオのCMで使われていた意外はまだないです。その時の音楽は,ロンドン写本にあるニ長調のクーラントをギターでえらくゆっくりと弾いた音楽でしたが,元曲はまぎれもないヴァイスでした。商品名は忘れましたが,和菓子かなんかだったような気がします。

作曲家のみなさん,(作曲家の方がどのくらいこのブログをお読みかわかりませんが)隠れたCM音楽の宝庫ヴァイスをよろしく!