リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ベスト・クラシック

2005年10月21日 23時56分01秒 | ローカルネタ
図書券が少し引き出しから出てきましたので,近所のH書房に行きました。駐車場に車を止めながら何を買おうかなと考えていまして,ふと思いついたのが今評判の(もう過去の話かな?)ベスト・クラシック100です。あの6枚組3000円ってヤツです。
何で私がといぶかる向きもおありでしょうが,ただ単に興味があったんですよ。どうせ人からもらった図書券だし。(笑)ということで,2FのCD売り場に。

確か2階のCD売り場には少量ながらクラシックがあったはず。そこにきっとあるに違いないと思ってクラシックがあった場所にいくとそこは様変わりで,DVDばっかりです。売り場をぐるっと回ってみましたが,クラシックCDコーナーは消滅です。市内のH堂には確かクラシックは売ってないし,桑名市にはもうクラシックCDは売ってない?ひょっとしたらマイカルにはあるかも知れないけど。あきらめて帰ろうとして,ふと見るとベスト・クラシック100が山積みに。このあいだののだめパターンです。(笑)この桑名にある唯一のクラシックCDかもしれない6枚組を即座にゲット。

家に帰って早速聴いてみました。なるほど噂に違わぬなかなか大胆な切り込みです。トッカータとフーガはトッカータだけ。ヴィヴァルディの四季は当然言わんばかりに,第一楽章のみです。ベートーヴェンの第九交響曲なんか第4楽章の途中からさらに中抜けでエンディングという具合です。まぁ,うまくつないでますが。

一枚目のさわり集はえらくにぎやかなものばかりで,やっぱりハイライト集ならこうなってしまうんだよな,と思って2枚目を聴くと今度はうって変わって静かな曲ばかり。解説を見ると一枚目は「元気がでるクラシック」二枚目は「リラクシング・クラシック」とあります。オペラのアリアや宗教曲もあるし,なるほど意外としっかりした商品コンセプトがあるみたいです。演奏も録音もちゃんとしたものだし,このCDセットが売れるのもこういう地道な企画の裏付けがあるわけですね。世の中にごまんとある「ナントカ100選」式の選集の中でダントツの売れ行きを示しているのも当然なのかも。この企画精神は日頃マイナーな古楽のさらにマイナーな楽器をやっている身にとっても使えますね。いえ,別にベスト・リュート100を出そうという訳ではないですけど。(笑)