リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

とうとう・・・

2005年10月28日 20時52分24秒 | 日々のこと
トクさんのブログ「鎌倉スイス日記」を見ていましたら,TOTOが出したmp3付きの交換用便座のことが載っていました。
→鎌倉スイス日記
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うーん,便座にmp3ねぇ。特に必然性があるようには思えないけど,画期的といえば画期的と言えるのかなぁ。スピーカは操作用のサウンドリモコンにあるそうで,ということはあまり音質的には期待できないかも。でもトイレで音楽を聴くだけなら,ラジカセを置いて聴けばいいような気がするんですけど。

あと気になったのは,写真からは便座の蓋の付け根あたりにmp3ユニットがあるようなんですけど,男性の用足しでよそ見をしていて,それに命中したら故障の原因になるのでは。もっともTOTOのことだから,防水処理をしているのかもしれませんが。あと,ユーザーがSDカードを差し込もうとしたら,手からポロリとすべって便器の中に・・・いろいろ心配の種はつきません。

一体型のモデルにmp3をつけたら評判がよかったので,交換用の便座も出すようになったそうですが,ユーザの声で「トイレが一人の時間を楽しめるリラックスルームになった」、「トイレを怖がる子供が、アニメの音楽をトイレで流したところ進んで行くようになった」というのがあったそうです。トイレがあまり居心地がいいとトイレに引きこもってしまって,家族の他の人がトイレに行けなくなったりして。(笑)

mp3が家の中にある他のものに組み入れられないかちょっと考えてみましたが,あまりパットしたものは浮かびませんね。便座につけるのはまだいい方なのかも。それよりも全然別の方法論になりますが,無線LAN化すると面白そうなものがあるみたいです。例えば体重計。日々体重が気になる今日この頃ですが,(笑)体重計にデータが蓄えられ,体重計自体が無線LANでつながっていれば,コンピュータでいろんなデータが読みとれるでしょ。データを見るだけで体重が減れば苦労しませんが,意識付けくらいにはなるでしょう。
家の中のものをLAN化して・・・というのは以前からよくパソコン雑誌に載っていたことですが,無理にLANにしなくても,という感じはしますね。体重計だって要は自分の体重が計ることができたらいいわけだし,冷静に考えると,どうもデジタル化とか情報化って全ての分野をバラ色にするようなものではなさそうです。ブログなんかは情報化のひとつの成果でしょうけど,例えば最近新聞で読んだんですけど,列車のダイヤを作るのは,スジ屋(スジ師だったかな)と呼ばれる専門の人が,定規を使って紙に線を書いて作るそうで,人間の能力はすばらしく柔軟でかつ正確迅速なものなんですね。

まだリュートを演奏するロボットは出来ていないようですが,そのうち出てくるかも知れません。でもやっと出来たところで所詮ロボット,テクニックはあるかも知れませんが,人間が可能性を決めた予定調和の世界でしか演奏できません。そんな程度のものにつぎ込むお金とエネルギーを別の所に使った方が人類全体の幸せにつながるような気がします。もっとも個人的には,リュート演奏ロボット「ヴァイス」なんてのを見てみたい気はありますが。(笑)