リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

まだガット弦

2006年05月06日 11時16分04秒 | 音楽系
もうナイロン弦にすっかり慣れてしまいましたが、まだガット弦の探求は続く。(笑)
CDではガット弦を使っている人はちょくちょくあります。ホピーも録音には結構ガットを使うようだし、彼はライブにも使っていた時期があった、って言っていました。

オリジナル楽器に Gamut 社のガット弦という組み合わせの録音もありますが、バス弦の音は全く魅力がありません。他になかったかなって記憶をたどってみましたが、ありました。リンドベルイがバッハを録音したときに確かガットを使っていました。この録音はすごく綺麗な音だったとの印象がありましたが、改めて聴き直してみたら、やはりトレブルもバスもすごく魅力的な音です。

ライナーノートに、特性のガットを使って録音した旨が書いてあったのを思い出しました。そのガット弦を使ったのでバス弦を消音する必要がほとんどなくなった、なんて確か書いてありました。

件のCDを取り出して、解説を読みましたが、ガット弦に関する記述はなし。あれっ?ひょっとしてガット弦のことについては別のところで読んだのかもしれません。解説には、使用したガット弦のことに書いてありました。ガット弦の名前がcorde appesantite、製作者は Peruffo Mimmo。このPeruffo Mimmoはアキーラの人ですね。いつもこの人にメイルして弦を買ってますから。(笑)

さっそく彼にリンドベルイの録音に使ったガット弦のことについて質問。アキーラのサイトにはローデド・ガット(Type C)という弦がリストアップされていたので、これと corde appesantite は同じものかどうか聞いてみました。

返事はすぐ来ました。corde appesantite と Type C は同じものである由。ほー、それはすばらしい、ぜひ購入を・・・と思って続きをよみましたら、「不具合品がでることが多く作るのが難しいので、今は製造していない」とありました。実に残念。この音なら使ってみる気になったのに。で、「リストにアドヴァイスが書いてあるからそれを見よ」とありましたので、見てみますと、在庫のある店が書いてありました。

そこはロンドンのBridgewood & Neitzertというところで、在庫数も書いてありました。あと1本というのもいくつかあります。この情報が最新とは限らないのでもうないかも知れません。うーん、これはさっそく連絡して購入ですね。ガット弦の旅はまだまだ続く。