リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

まだ弦をめぐる状況

2021年04月07日 14時09分19秒 | 音楽系
ヴァイスのソナタ39番をこのバスのオクターブ弦ーー>ガット弦のパターンで弾いてみました。かっこいい序曲のあるヤツです。

カーボン弦+CD弦のバスで弾いたときと比べると、ちょっとバスの音が前に出ず、はっきりしない感じがします。カーボン弦+CD弦のときははっきりしすぎなので、もう少ししっとりしていてもいいのではと思い、オクターブ弦をガットにしてみましたが、やや期待外れ。

ガムート社のギンプ弦やピストイ弦ではもっとバスが前に出なかったので、CD弦とガット弦の組み合わせには少し期待もありましたが、残念賞でした。もっとも弦が古いせいもあるので、新しいものがアキラから来たら試してみることにして今度はナイルガットにしてみることにしました。

実は私の生徒さんにはナイルガット弦+CD弦をおすすめしているのですが、かつては私もその組み合わせで使っていました。ひょっとして古いセットを保管してあるのでは思い、探してみると6-13コース分をきちんととってあるのが見つかりました。すっかり忘れていました。(笑)前の楽器用(モーリス・オッティジェー作13コース)ですので弦長は異なりますがとりあえずは何とか使えます。

早速弦を張ってみましたが、こっちの方がよろしい。実用的なことを考えるとやはりこの組み合わせなんでしょう。ということで弦張りばかりしている今日この頃です。