リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

落語だけに・・・

2021年04月29日 16時25分05秒 | 日々のこと
緊急事態宣言の期間中でも営業を続けるとしていました東京都内の寄席4軒と落語協会、落語芸術協会。やるなぁ、爺さん、と思っていましたが、28日になって、5月1日から11日まで休業することを決めました。なんでも東京都から休業要請があったそうです。

同じステージ芸といっても演じる側やお客さんからどのくらい唾液飛沫が飛ぶかはそれぞれかなり異なると思います。落語は咄家がずっとしゃべり、お客さんは声を出して笑います。演劇も落語ほどお客さんが笑うことはないにしても、深刻な内容の劇は別としてお客さんが何らかの声を発しないことはあまりないかもしれません。

吹奏楽やコーラスは、演奏家の方からは飛沫が飛びますが、お客さんは大体何もしゃべりません。オーケストラの場合はさらに演奏家からの飛沫は少なくなるでしょう。でもときどきお客さんの中で曲が終わった瞬間に「ブラボー」と大声で叫ぶオジサンがいますが、こういう方はコロナ禍を機にこれからも止めていただきたいです。

一番飛沫が少なさそうなのは、管楽器や声楽を伴わないクラシック音楽のコンサートでしょう。でも飛沫が飛びそうなステージ芸でもお客さんが不織布マスクをつけて距離をとり、観客を半分以下にすれば問題はないと思います。落語の場合も咄家の方にも何らかの対策をすればいけたようにも思えます。

他のステージ芸に対する規制はどうなっているのか、よくわかりませんが、落語だけが狙われたのでしょうか。それとも落語だけによせ(寄席)、でしょうか。(笑)