リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

避難情報、伝え方改革!

2021年06月29日 16時35分55秒 | 日々のこと
今日は全国的に天気がいいみたいですが、これからの時期、大雨などの被害起こりやすくなります。そうしたときに気象庁のデータをもとに各市町村災害対策本部で避難情報が発令されます。

少し前はどちらがより深刻なものなのか、災害が起きている中ではすぐに判断しかねることばが使われていました。

例えば避難指示と避難勧告。冷静に熟考すると「指示」の方が強い言い方ということは分かりますが、漢字四文字で最初の二つが同じこともあり、なかなかピンと来ません。災害がこれから起ころうとしているときにそんな冷静さは普通持てません。

その後改善策として、避難指示の後ろに「(緊急)」が付き、わかりやすくしたつもりでしょうけど、かえってややこしくなった面は否めません。それに「(緊急)」がついていないときはどうするの?って突っ込みが入りそうでした。(ついていないものはなくなったみたいですが)

さらに「避難準備・高齢者等避難開始」というのもありましたが、何を考えているのでしょうねぇ。12文字も漢字を使って。中ボツまでいれると13です。さすがにこれではイカンと考えたのでしょう、また改良版が出てきました。(これは桑名市だけでなく全国的なものだと思います)

警戒レベル5 緊急安全確保
  同  4 避難指示
  同  3 高齢者等避難
  同  2 大雨・洪水・高潮注意報
  同  1 早期注意情報

さすがに前のバージョンよりはマシですが、市の広報には「緊急安全確保とは」という行動説明がついていました。

『命が危険な状況です。「緊急安全確保」の発令を待たず、直ちに安全確保してください』

なんか言っていることが矛盾していてよくわかりません。発令をまたずして発令したのと同じ行動を取れと言っているのです。おかしくないですか?

はい、こんな言語センスのないお役人にはまかせておけません。言語センスがそんなにはあるわけではありませんが、わたくしが緊急提言させて頂きます。こんなのでどうでしょうか。

危険レベル5 そこで命を守れ
  同  4 すぐに逃げろ
  同  3 年寄りは逃げろ
  同  2 注意報
  同  1 早期注意情報

レベル1と2以外は漢字のことばは使わず和語を使いました。漢語より和語の方がストレートに入ります。あとそれぞれに解説をつけます。(危険レベル3では体の不自由な人も含むなど)

「緊急安全確保」より「そこで命を守れ」の方が差し迫り感がずっと大きいです。それに「警戒レベル」より「危険レベル」でしょう。(ここも漢語や英語を使わず和語にしたかったんですが思い浮かびませんでした)上記の私の案は思い付き程度ですが、有能な宣伝のプロはいると思いますので、こういった方たちに頼んだらわかりやすくキャッチーな言い方を考えてくれるのではないでしょうか。