リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

Lars Joenssonの楽器が出来!

2021年06月10日 16時26分26秒 | 音楽系
スウェーデンの製作家、Lars Joensson ラース・イェンソンから楽器が出来たとのメイルを頂きました。私の生徒さんのために製作してもらった楽器です。セバスチャン・シェレが1744年に製作した楽器を元に作られたものです。13コース、弦長は71.5cmです。




注文は2018年でしたので、ちょうど3年待ったことになります。私がラースに注文したときは4年半近くかかってますから、今回は結構早く出来ました。

シェレのモデルは以前、マティアス・デュルビーにバロック・リュートを作ってもらったことがありましたが、音も響き方も全く異なる楽器でした。まぁ元のモデルが何であるかというより誰が作ったかですよね。当たり前ですけど。

今回はコロナ禍の真っただ中で、運送事情がとても悪いときに送ってもらうことになります。昨年の暮れに、別の生徒さん用の楽器を送ってもらった時もとても時間がかかりましたが、今回は少し輸送経費がかかっても早くて安全なグレードで送ってもらうことにしました。

輸送事情はヨーロッパ域内でも悪いらしく、ラースの話ではドイツに楽器を送ったら58日後に送り返されてきたということがあったそうです。中身は無事だったそうでそれは何よりですが、普段ならスウェーデン・ドイツ間なんて北ドイツなら日帰りですからねぇ。

楽器が届くのが楽しみです。