リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

バロック音楽の旅14全日程終了!

2022年02月06日 21時05分55秒 | 音楽系
本日小雪舞い散る中、バロック音楽の旅14第6回講座コンサートが終了し、今年度の全日程が終わりました。今回は1年延期したシリーズで、当初はコロナ禍もなんとか終了していて問題なく開催できると思っていましたが、第1回目から危ういところで開催できなくなるところでした。2回目からは順調に4回目まで進みましたが、今年に入ってオミクロン変異株が急激にまん延していて、先週の第5回、6回は薄氷を踏む思いでの開催でした。

おまけに昨日から気温が下がり雪が降っていましたので、今日のコンサートは参加者が20人を切るのではないかと思っていましたが、幸いにも50人近くの方にお越し頂きました。この困難なときにお越し頂いて本当に感謝しております。


左からヴァイオリンの時本さん、鈴木さん、チェロの波多さん、私です

プログラムは、ヴァイオリンの無伴奏ソロ(BWV1001のシチリアーナとプレスト)を挟んで、トリオソナタを5曲というプログラムです。曲は聴き映えする曲を選びましたので、みなさんに存分に楽しんで頂けたのではと思っています。

プログラムは以下の通りです。

アルカンジェロ・コレッリ(1653 - 1713)/ソナタ第一番ヘ長調(作品1)
(グラーベ、アレグロ、アダージョ、アレグロ)

ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767)/ポーランド風ソナタ イ短調 TWV42:a5
(アッフェットゥオーソ(情趣豊かに)、アレグロ、グラーベ、ビバーチェ)

クリストフ・グラウプナー(1683 - 1760)/トリオ変ロ長調GWV217
(ラルゴ、ビバーチェ、ラルゴ・エ・ソステンタート(ゆったりと音を保って)、ビバーチェ)

------------------------------ 休憩 ---------------------------------

ヨハン・セバスチャン・バッハ(1685-1750)/無伴奏バイオリンソナタト短調BWV1001より
(シチリアーナ、プレスト)

ミケーレ・マシッティ(1664-1760)/ソナタ第3番ハ長調(作品5)
(アダージョ、アレグロ・アッサイ、アダージョ、アレグロ)

ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767)/ソナタ ニ短調TWV42:d10
(アレグロ、アダージョ、アレグロ、プレスト)

テレマンのポーランド風ソナタは演奏機会が多いテレマン作品でもなぜかほとんど演奏されることのないレア曲です。グラウプナーとマシッティの作品は作曲家自体があまりまだ知られていませんが、とても風格があり当時は大家であったことが偲ばれます。

来年度は引き続きバロック音楽の旅15シリーズを開催予定です。すでに何人かの方には先行予約を頂いています。詳細についてはまた当ブログでもお知らせ予定です。