以前生徒さんに通奏低音を教えてほしいと言われたので、いきなりはさすがに無理なので曲を弾いてみてどういう和音が使われているかを見ていきましょう、というレッスンを始めました。
和音の一つとして三和音というのがあって、それは三度の音を重ねていく和音である。一つの和音はロクとかシロクと呼ばれる転回形というものがある。・・・なんてこと説明して、実際の曲に当たってみました。
その生徒さんは口でドレミ・・・を唱えながら指を折って度数を数えていました。3回くらいレッスンを終えたところで、私は尋ねてみました。
「ところでこのタブに書かれている曲は何調ですか?」
「えーっと・・・」
「ヒントを出しましょう。レで始まる曲は・・・?」
「レだからニ短調です!」
「この曲は明るい感じですかそれともしっとりとした感じですか」
「あそーか、ニ短調じゃなく、ニ長調です」
「はい、正解です。ではニ長調の曲は五線譜に書くとき、始めにシャープやフラットの記号をいくつどのように書きますか」
「うーむ。・・・」
私はこのくらいはご存じだろうと和音の勉強を教え始めたのですが、認識を改めました。このようなケースでは通奏低音ははるかかなたです。何事も無理をしてはいけません。物事には順序というのがあります。
では、ナントカ長調というのはシャープをいくつ、何線、何間に書くのだというのを覚え、長三和音か短三和音の違いは短三度と長三度の組み合わせ方で決まるということなど、楽典的なことをを覚えれば済むのかというと、覚えただけでは机上の空論で何も役に立ちません。
それは紙の上での話だけで、そこに実際に音が存在していないからです。音楽は音ですから、こういう覚え方では使えません。
{ポイント1}
タブを見て(弾いてもいいですが)瞬時に何調の曲かが分かる必要があります。和音を聴いてこれも瞬時にどういう和音か(短三和音、長三和音、できれば転回形や七度の和音も)が認識できる必要があります。どうすればそういうことができるようになるのか?まずはタブを五線譜になおすところから始めてみましょう。それでも和音が分からないときは信頼できる人に教えてもらうことです。五線譜に直す過程で調性や調号の書き方は丸暗記しましょう。そしてある程度は数をこなす必要があります。
和音の一つとして三和音というのがあって、それは三度の音を重ねていく和音である。一つの和音はロクとかシロクと呼ばれる転回形というものがある。・・・なんてこと説明して、実際の曲に当たってみました。
その生徒さんは口でドレミ・・・を唱えながら指を折って度数を数えていました。3回くらいレッスンを終えたところで、私は尋ねてみました。
「ところでこのタブに書かれている曲は何調ですか?」
「えーっと・・・」
「ヒントを出しましょう。レで始まる曲は・・・?」
「レだからニ短調です!」
「この曲は明るい感じですかそれともしっとりとした感じですか」
「あそーか、ニ短調じゃなく、ニ長調です」
「はい、正解です。ではニ長調の曲は五線譜に書くとき、始めにシャープやフラットの記号をいくつどのように書きますか」
「うーむ。・・・」
私はこのくらいはご存じだろうと和音の勉強を教え始めたのですが、認識を改めました。このようなケースでは通奏低音ははるかかなたです。何事も無理をしてはいけません。物事には順序というのがあります。
では、ナントカ長調というのはシャープをいくつ、何線、何間に書くのだというのを覚え、長三和音か短三和音の違いは短三度と長三度の組み合わせ方で決まるということなど、楽典的なことをを覚えれば済むのかというと、覚えただけでは机上の空論で何も役に立ちません。
それは紙の上での話だけで、そこに実際に音が存在していないからです。音楽は音ですから、こういう覚え方では使えません。
{ポイント1}
タブを見て(弾いてもいいですが)瞬時に何調の曲かが分かる必要があります。和音を聴いてこれも瞬時にどういう和音か(短三和音、長三和音、できれば転回形や七度の和音も)が認識できる必要があります。どうすればそういうことができるようになるのか?まずはタブを五線譜になおすところから始めてみましょう。それでも和音が分からないときは信頼できる人に教えてもらうことです。五線譜に直す過程で調性や調号の書き方は丸暗記しましょう。そしてある程度は数をこなす必要があります。