リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

芦田愛菜出演、ECCのCM

2022年02月01日 15時00分52秒 | 日々のこと
芦田愛菜が出ているECCのCMを見ました。

ECC ジュニア

Let's find out why they are No.1.
英語が身につくメソッドがある。
夢中にさせてくれるプロがいる。
Are you having fun?(子供)
Yes, this is so much fun.
楽しいから続く、未来へとつながる
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一語一語の発音からきちんと勉強した感じがする英語です。単語を少し区切りすぎる感じとか、最初の文章の they are No.1のtheyの母音が[ i ]の音が少し出過ぎてtheeに聞こえてしまうとか、このあたりは英語ネイティブとは異なり、日本語ネイティブ特有のものでしょう。でも日本人がしゃべる英語としてはとても秀逸で、日本語のなまりが少しくらい残っていてもこのくらいなら何も問題ないと思います。

以前にも書いたことがありますが、日本人がしゃべる英語で、きちんと勉強していないので発音が崩れて音のリンキングがおかしい早口な英語はとても聞き取りにくいものです。向こうにいたときそういう英語をしゃべる日本人と英語で話したことがありましたが、聞き取り難易度は英語ネイティブのホピーやボブ先生やバリトンのマークよりずっと高かったです。もちろん私の英語聞き取り能力がスコットランドの英語くらいは聞き取れるレベルであれば問題はなかったのかも知れませんが。件の日本人の方には途中から「あんた、日本語でしゃべって」って言いましたが。(笑)

最近は放映していませんが、イーオンのCMに出ていた石原さとみの英語もきちんと勉強していないのに早くしゃべってかっこよく見せているだけの英語でした。単語ひとつひとつの発音がちゃんとできていませんでした。こういうしゃべりかたをすると相手には教養があまり高くないと思われ、反対に芦田愛菜の英語だとネイティブな英語ではないけど十分知性のある人だと思われる、英語の世界ではそういうことになります。

日本ではおかしなことに石原さとみの英語も芦田愛菜の英語もついでに言えば最近ドラマで聞いた杏の英語も、ネットではネイティブみたいなんて絶賛でしたが、日本の世間はそんなものなんですねぇ。そういや、大昔私が大学に入って間もない頃、ナントカという女性ギタリストの講習会で簡単な通訳をしたら、後日ギターのクラブで大評判になっていてたことがあって、ホントはずかしかったです。まだ大学に入ってスピーキング・イングリッシュを習い始めて間もない頃で、結構よたっていたのでしたが。まぁ世間一般の英語がしゃべれない人に英語がしゃべれると思わせるレベルの英語なんてそんな程度でよかったんですねぇ。でもほんとに使える立派な英語を極めるのはそんなに簡単なことではありません。