リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

讃美歌のリュート二重奏

2022年02月20日 09時21分32秒 | 音楽系
賛美歌(聖歌第402番)「丘にたてる荒けずりの(The old rugged cross)」のリュート編曲を頼まれ作ってみましたのでご紹介しましょう。依頼は楽譜を作成するのではなく、生リュートで演奏した音源がほしいとのことでした。かつてはロイスナーやファルケンハーゲンも同様の仕事をしていますので、教会とリュートサウンドというのは親和性が高いのかも知れません。

ソロでは多分アレンジ技術の限界あるだろうし、ポジションや押弦に制約の多いルネサンスリュートだととてつもなく難しいアレンジになってしまうでしょうから、二重奏にしました。ひとり二重奏ですね。

The old rugged cross

WAVファイルなので少し読み込みに時間がかかるかも知れません。使用楽器はモーリス・オッティジェー2006年製作の7コースです。

Sibeliusで楽譜を書いて、エアコンを止め、ちょっと電気代がかかるオイルヒータに切り替えてSequoiaで録音です。楽譜だけだと楽なんですけどね。(笑)

私はクリスチャンではないので、この曲がどういう風に教会で使われるのかは知りませんが、すごくいいメロディですね。しっかりしたいいメロディというのは、アレンジの可能性が広がるものです。

このエントリーを書いていましたら、どんなアレンジがあるのか気になってきたのでYouTubeで聞いてみましたが、さすがにリュート版はありませんでした。多くは実用音楽というか教会で使うのが目的みたいな編曲(=シンプルでわかりやすいけど音楽としてはつまらない)でしたね。

今回のアレンジでは沢山の種類の和音を使っていろいろ工夫してみましたので多少は鑑賞に堪えるとは思うのですが・・・