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三菱・日産の軽自動車その後

2022年02月07日 17時28分28秒 | 日々のこと
昨年の12月9,10日のエントリーで三菱・日産の軽自動車の製造・販売中止のことについて書きましたが、つい最近日産と三菱は軽自動車3車種(日産ルークス、三菱eKスペース、eKクロススペース)のリコールを発表しました。約二ヶ月近くの間両社は何をしていたのでしょうか。

この件について、ベストカーWebでモータージャーナリストの国沢光宏が記事を寄せています。それによるとリコールはエアバッグに問題があり、運転席エアバッグを、糸で展開をコントロールするタイプに交換し、その上でニーエアバッグも追加するということのようです。これはかなり大がかりなリコールになる模様で、このようなことは過去に例がないそうです。

当該の軽自動車は日産が開発し(設計をした?)、生産を三菱の工場で行うという共同開発車ですが、今回の問題は日産側の再調査で発覚したということです。国沢氏によると日産・三菱両社がずっとだんまりを決め込んでいたのではなく、日産側から三菱側には何の情報も出されていなかったそうです。

これが本当なら、三菱自動車はもはや独立している自動車会社ではなく日産自動車のいちブランドに過ぎないということになります。勘ぐった見方をするなら、実は生産側の三菱自動車の方に問題があり、三菱をかばうために、三菱は関係がないという情報をモータージャーナリスト側に出している、というのかも知れません。

2000年、2004年のリコール隠し、2016年燃費不正が続き販売低迷の三菱自動車はシロウト目にはとっくに潰れていてもおかしくない会社に映ります。そこに今回の問題です。(日産の問題でもありますが)この2ヶ月間どうすれば三菱側に批判が行かないようになるのかを協議していたのかも知れません。でも二ヶ月間販売生産停止で具体的なアナウンスがないというのは極めて異例のことです。一番迷惑を被るのはユーザーであり、販売会社です。両社がよたっている間に中国の会社にサッと買われてしまうというようなことだけは避けてほしいものです。