リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

竹内まりやとユーミン(中)

2024年10月26日 20時04分12秒 | 音楽系

同年代のアーチストにユーミンがいますが、結構異なる道を歩んでいます。お二人とも裕福な家庭に生まれて結婚していますが、竹内は旧姓で通してますし、ユーミンは松任谷に変えています。

活動の過程も竹内は子育てをしながらのアーチスト活動で自称「シンガーソング主婦」ですが、ユーミンはずっとライブ活動を続けアルバム製作も多数多岐にわたっています。

竹内と異なりユーミンは若いうちからその才能を見込んだ多くのアーチストに「惚れ込まれた」いわば女王様みたいな存在です。

番組でも言っていましたが竹内は「中道」を行く作品作りを目指しているようで、思う存分高度な作品を作ってみてもいいが、それだと大衆が求めている竹内まりやではなくなる、というようなことを言っていました。

まぁこういった事情はユーミンでも多かれ少なかれあると思いますが、竹内の方がそういった意識は強いようです。番組のタイトルにもある「人生の扉」という曲なんかまさにそういうコンセプトドンピシャの曲です。

シンプルなメロディーライン、ハーモニーといい胸にぐっとくるストレートで分かりやすい歌詞といい、明らかにど真ん中を狙いにいっていますね。竹内はもっと複雑な構成の曲も作っていますが、こういうど真ん中狙いの曲も作れるという、これも素晴らしい才能だと思います。ど真ん中を狙うと大体はつまらない曲だったりクサイ曲になりがちのですが、このあたりはさすがです。