リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

またもや!?(1)

2024年10月09日 18時01分07秒 | ウソゆうたらアカンやろ!他【毒入注意反論無用】

リュートを聴くのが初めてというお客さんが多そうなコンサートではときどき次のようなトークをします。

「このバロック・リュートは弦がとても多いですけど何本あるか数えていたかたもいらっしゃったのでは?」

(かすかな反応)

「ではもう次の曲を演奏しますので、その間に数えてみてください」

(演奏が終わる)

「はい、何本ありましたか?」

「18本」「23本」「20本」・・・

「はい、実は24本弦が張られています。ひょっとして弦をはじいているあたりを数えていませんでした?これを数えるのはなかなか大変ですよね。それよりこちらを数えるいいですよ」

(と言って、ペグの方を指し示すとみなさんなるほどと納得のご様子。少し受けた?)

弦楽器は必ずペグ(糸巻)に弦を結んで調弦しますので、糸巻の数=弦の本数です。

さて下はフェルメールの有名な絵ですが、この楽器に張られている弦は何本でしょうか。