2曲目として、ハイドンのヴァイオリン協奏曲第1番第1楽章ハ長調を選んでみました。演奏はソリストがフェデリーコ・グリエルモのラルテ・デッラルコです。古楽器による演奏です。この録音が何人で演奏しているのかはよくわかりませんが、各パート2名程度でしょう。パート数は弦が4部+ヴィオローネとソリストで通奏低音楽器は入っていません。
1曲目に紹介したカシオペアの楽曲と比べると音数がとても少なく厚みはありません。(音楽に厚みがないと言っているわけではありません)音もハイハットなどの高周波の雑音成分や低く分厚い音もありません。ある意味とても機器を選ぶ曲と言えます。
始めにXaiomiで聴いてみましたが、音が痩せてペラペラ感はあるものの意外と古楽っぽく聞こえるのでびっくりしました。今度はTechnicsで聴きますと、バスのラインが少し出過ぎてちょっと古楽器の演奏には合わない感じです。ちょうどいいくらいなのがShureでした。
多分これらのイヤホンで古楽を聴くというのはそもそもあまり想定されていない感じがします。多くのイヤホンはポップス、ジャズ、オーケストラなどがきれいに響くようチューニングされているのではないでしょうか。経費がかけられない分、妙な作り込みをしていないXiaomiがかえっていい結果をもたらしたと思いますが、本当にいい音で聴くのならShureで聴くのがいいと思います。