TechnicsとShureはどちらもとてもいいサウンドですが、ではお値段が3倍以上するShureの立つ瀬はあるのか?実ははっきりその実力を示している箇所がありました。それは曲のイントロ最後の分数和音G/Aの鳴りです。Shureで聴くとその和音がきれいにバランスよく鳴っているのです。XiaomiもTechnicsもG/Aだろうという判断はできますが、キーボードの右手の音がボーっとしていて上手く聴き取れません。Xiaomiだとバスもボーっとしています。それがShureではクリアに響くのです。
この和音が識別できない人にとってはどうでもいいことかも知れませんが、こういった差を埋めるのに3倍のお金をつぎ込まなければならないというのはオーディオの世界ではよくあることです。自分の耳にはShureはオーバースペックだと思う方はTechnicsで充分満足できます。
Xiaomiについてはそれだけで聴いている分だと充分満足できるレベルだと思いますが、より上級のものを聴いてしますとたちまち満足できなくなります。ですから1380円のXiaomiを買ったら決して上級機種を聴いてはなりません。必ず欲しくなりますから。でもそういうことさえしなければ、充分満足できるレベルです。
CasiopeaのDAILY BREADを3機種で聴いた結論:
実際には多くの方にとってXiaomiで充分でしょう。ただし禁断の果実をかじってしまった方はTechnicsくらいでないと満足できないかも。もっといいものをという方はShureがいいでしょうけど、こっちは有線で少々面倒です。多くの方にとってTechnicsで充分満足できるサウンドです。
音楽ソースが変わるとこの判断は変わってきます。次回はクラシック曲で比較してみましょう。