少し前Xiaomiの格安Bluetoothイヤホン( Xiaomi Redmibuds 6 Play )のレビューをしましたが、ノイズキャンセル(ノイキャン)・イヤホンが欲しくなったのでいろいろ調べてみました。 Xiaomi Redmibuds 6 Playはノイキャンはついていません。
ネットの記事とかYou Tuberのビデオ・クリップをいろいろ見てみたのですが、なんか歯切れが悪いのばかりです。あなたのお好みしだいみたいな言い方ばかりです。
レビューは、最近のノイキャンイヤホンの機能が多岐にわたっているのでとても幅広いものになりがちです。まぁきちんと性能評価をすればそうなるのはいたしかたないところですが、私としてはまず音質です。ところがこれに関する評価はみなさんとても曖昧です。
例えば「低音がダイナミックに広がっている」とか「高音が伸びやかだ」という表現。これって低音がもこもこ曇っていてもそう言えるし、高音がシャーンと聞こえたらそういう表現になりますよね。その性能が音楽的にどんな意味を持つのかという評価がほとんどないのにがっかりしました。レビューを読んでも、ビデオ・クリップを視聴してもこんなのばかりです。
そんな中ひとつだけちゃんとしたレビューがありました。ミュージシャンやっている人のYou Tube ビデオ・クリップでしたが、「・・・影に隠れがちな楽器が唯一きれいに分離して聞こえてきたのが・・・」という表現を使っていました。そう、そういうことを知りたかったのです。これって多分音楽がよくわかっている人の表現だと思います。その機種がTechnics EAH-AZ80でした。SONY WF-1000XM5, Apple Air Pods Pro2など3万~5万クラスの比較レビューです。
ということでそのレビュワーを信用してTechnicsを購入して聴いてみましたが、まさに彼のおっしゃることは正しかったです。ウチにあるShure SE846, SE535, Xiaomi Redmibuds 6 Playと聴き比べての感想です。
音楽の本質が分かっていない人はぜったいに核心をついた表現はできません。出ている音が音響としてしかわからないオーディオ評論家ではなくその音の意味もちゃんとわかるオーディオ評論家がどのくらいいるのでしょうか。いくら低音が豊かに出ていても意味のわからない(=ハーモニーが形成されない出音とか分離の悪い出音など)出方ではだめなのです。
次回別連載で音楽のことをまぁ人よりは分かっているつもりの私がイヤホンの音質重視レビューをしてみたいと思います。