機能面のレビューは基本的にはせず音を中心に具体的な比較していきたいと思います。プレーヤーは iPhone 14です。各機種に設定できるトーンコントロールは使わずフラットなままでのリスニングになります。曲は4曲の予定です。1曲ずつそれぞれの機種で聴きながらレビューしていきましょう。
まず1曲目として選んだのが Casiopea P4 のアルバムNEW TOPICS(2022)よりDAILY BREADです。この曲は比較的オーガニックなサウンドということで選んでみました。Casiopeaはもう40年以上の歴史を持つフュージョン・バンドです。途中メンバーチェンジもあり本アルバムが第4期の第1作になります。
まずXiaomi(Bluetooth)で聴いてみましたが、これがなかなかいけます。1380円とはとても思えないサウンドですが100倍近いお値段のShure(有線)だとどうなるか?お値段に比例した100倍いい音とはどんなものか興味がありましたが、比べてみると音の次元が全く異なっていました。
Xiaomiだけで聴いていると気がつきませんが、Shureで聞いて見るとXiaomiのときに音源にかけられていた何枚かの薄いベールが取り払われたような感じがします。全ての楽器がクリアに聞こえ、クリアであっても特定の楽器が目立つようなことはなく、録音エンジニアが意図したであろうバランスで鳴っています。あとXiaomiの音はベールがかかっているだけではなく、全体のトーンが薄いことにも気がつきます。Shureでは高いノイズ成分を持っているハイハットの音も強調された音ではないのにはっきりと通る音です。これがXiaomiだとドンシャリ的傾向があるので少し耳に刺さります。
Technics(Bluetooth)だとどうでしょうか。こちらもXiaomiにかかっていた薄いベールが取り除かれていますが、Shureよりは取り除いたベールが少ない感じです。低音部は他の機種よりふっくらした感じのサウンドですが、多少輪郭がぼやけており音程が聴き取りにくいところもあります。