リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

思っているより

2024年10月30日 12時31分23秒 | 日々のこと

いつぞやの「水ダウ」こと水曜日のダウンタウンで意外と背が高い芸人のネタをやっっていました。テレビで見ているとそれほど背が高い感じを受けない芸人に実際に会ってみると思っているより背が高いことがあるというのです。大柄な男性と女性のタレントそれぞれ一人ずつが街頭に出て、実際に会ってみた印象を街の人に聞いて見るという趣向です。

この逆になりますが、思っているより背が低いという人もいます。昔初めてヨーロッパに行った帰りの1976年8月のことです。航空会社は大韓航空でしたが、行きは羽田-アンカレッジ-パリ-アムステルダムという経路で帰りは南回りでパリ-バーレーン-バンコク-羽田の予定でした。(当時はまだ成田空港は開港されていませんでした)

ところがオーバーブッキングなのでヨーロッパ発はパリではなくチューリッヒに変わります、3日後です、という無茶苦茶な話をカウンターでされて困ってしまいました。チューリッヒは飛行機か鉄道で自分で行ってください、と無責任なことをおっしゃる。

実は数人同じ目にあった日本人がいまして、団体交渉をしてチューリッヒまでの交通費と3日分のホテル代を持ってもらえるようになりました。それで同日さっそくチューリッヒ空港に行きました。到着して通路を歩いていると前の方からなんか見たことがある人がやってきました。よく見ると小澤征爾さんです。

すれ違うときに「こんにちは」と声をかけましたら、気さくに「こんにちは」と笑顔が帰ってきました。それだけでしたが、印象に残ったのは気さくさもさることながら、身長の低さでした。

小澤征爾さんを見るのは指揮台で指揮をしているときか何かのインタビューのときくらいで、周りに背丈を比較するものがありませんのでいつも「大きさ」を感じていました。人間が大きいと背丈も高いと勘違いしてしまいがちですが、勝手に大柄な人だと思い込んでいたのですね。確かナポレオンも小柄だったとか。

人間やはり中身です。小柄でも人間が大きい人はいっぱいいます。中には見てくれは大柄で立派でも見かけ倒しの人もいますが。(笑)