リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

またもや!?(2)

2024年10月10日 15時30分06秒 | ウソゆうたらアカンやろ!他【毒入注意反論無用】

答えは10本です。ヘッドを見ると裏からペグが通されていて端が表にでています。これを数えると10個ありますので、弦は10本張られていることになります。ヘッドの下方にはペグのつまみの部分が少し見えています。ヘッドの白く塗られた部分が6つありますがこれを数えてはいけません。これは装飾的な塗装なんでしょうか。あまりこういうのは見たことがないのでよくわかりませんが。

ボディのあたりの弦を数えても、この絵の場合なんか弦がはっきりと描かれていませんので、よくわかりません。ここを数えて4コースだという人もいるかも知れません。

日経新聞、文化欄のコラム、「絵画に宿る古楽器の調べ」シリーズは毎日楽しみに読んでいます。レベック、ヴァイオリン、ガンバ、リュートと来ていますので10月9日第6回目はギターかな?と思っていたら大当たりでした。フェルメールの「ギターを弾く女」です。

コラムの執筆は音楽学の泰斗、金澤正剛氏。氏とは面識はありませんが、氏がハーバード大学で研究されていた頃に出版した「アントニー・ホルボン全集1」(1967)を1970年代始め頃に買いました。3290円でこのテの学術的な書籍としてはとても安価に設定されていました。多分大学から補助が出ていたのだと思います。ドルの価格でも9.95ドルでした。この頃は円がまだ固定相場か、変動相場になったばかりの頃ですので、日本の販売価格3290円はかなり良心的だったと思います。

背表紙は本当は表紙と同じ色でしたが、本棚に入れておくうちに退色してまいました。