英語を日本語のカタカナで表記するのはなかなか難しく不統一な感じがします。例えば country は「カントリー」と表記するのが一般的ですが、かつては「カンツリー」と表記していた時期もあります。ゴルフ場で「なんとかカンツリー倶楽部」という表記を見たことがありました。
でも同じ発音でも tree は最初から「ツリー」で今もそうです。クリスマス・トリーなんていいません。ひょっとして countryは、サントリーにひっぱられてカントリーになったのかもしれませんが、サントリーはもともとが日本語です。
以前桑名市内にカタカナで「カトゥ皮膚科」という看板を掲げた病院がありました。この「トゥ」という表記はどう発音されるでしょう。[tu] なのか [to.u] それが問題です。私は多分加藤皮膚科だと思うので [kato:]と読んでいましたし、実際院長先生も加藤先生でした。
ところがいつぞや電車で向かいのシートに座っている女子高校生の会話を何気に聞いていましたら、[katu]ヒフカがどうたらこうたらという話が聞こえて来ました。[katu]ヒフカって聞きなれない名前だけど、どこだろうって考えていて、思い当たりました。恐らく「カトゥ皮膚科」のカトゥを [katu] って呼んだのでしょう。女子高生たち院長先生が日本人の加藤先生じゃなくて、どこか外国からいらした [katu] 先生だという話をしていたのかも知れません。
加藤先生は、ひらがなで加藤は「かとう」だからカタカナだと「カトウ」だが、なんか違和感を感じて「ウ」を小さく表記したのかもしれません。
最近「てぃ先生」という方がテレビに出ていますが、この方は何とお呼びすればいいのでしょうか。私はてっきり [tei] 先生 だと思っていたのですが、調べてみたら [ti:] でした。これを「ティ」と表記されてたら多分短く [ti] 先生と読んでいたと思います。この方、アルファベットで表記すると T-SENSEI だそうで、カタカナだと「ティーセンセイ」に普通はなると思うのですが、ひらがなと漢字表記では「てぃ先生」になるということらしいです。「ティー先生」でいいような気がしますが、まぁハ短調を「ドタンチョウ」と無理やり読ませていた某演奏家みたいな独自ルールですね。
お茶の tea は「ティー」と普通表記しますが、これを「てぃー」と表記するとすごく違和感があり絶対 [te.i:]と読んでしまいます、私の場合。ticket は「チケット」、tiala は 「ティアラ」、team は「チーム」と表記しますが発音は [ti:mu][tsi:mu] の両方があります。なんかこのあたり乱れてますねぇ。(笑)