リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

腹話術二題

2024年11月19日 15時24分36秒 | 日々のこと

先日たまたまテレビをつけましたら、徹子の部屋で腹話術のいっこく堂が出演していました。

腹話術は多少は口が動くものと思っていましたが彼の腹話術は全く動かないという驚異的なものです。特に口を閉じて開かないと発音できないマ行とかパ行バ行も口を閉じたまま発音する技術を開発して習得したのは特筆ものです。さらには歌もお上手で彼の芸は今までの腹話術師の概念を大きく変えてしまいました。

番組の中でその具体的な方法を説明していましたが、すぐにできるわけではありません。3年くらいは続けないと最低限の技術は習得できないとのことです。そして習得した技術を維持していくのも大変らしく少し前までは毎日何時間という練習を積まないと維持できなかったそうです。印象的だったのが一日練習を休むと元に戻すのに2,3日かかるという話です。楽器の技術維持と全く同じです。もっとも最近では休みの日があっても維持できるようになったとのことですが、それでも週一回程度のお休みだとのことです。全く努力の人ですね。番組では徹子さんのリクエストでいろんな話芸が紹介されましたがいずれもそのレベルの高さは驚くばかりでした。

番組が終了してすぐふるさと納税代行のさとふるのCMが続きました。なんとそのCMがまた腹話術だったのです。腹話術師はあのかつての大横綱貴乃花。人形がしゃべっているときも自分がしゃべっているときも全て口が動いているというふざけたCMでした。全然違う時間帯でのCMならまぁ自由人貴乃花のおふざけということで通ったでしょうけど、いっこく堂の芸のすぐあとではさすがにお粗末そのものでした。天下の大横綱があそこまでやらなくてもと思ったものでした。