リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

BWV1006a(31)

2024年11月30日 12時19分53秒 | 音楽系

ブレの後半です。

後半も特に大きな技術的な問題がなく曲が進みますのでありがたい曲だと思っていましたら、急に最後の3小節目を中心とした箇所がとても弾きにくくなるのでバスをオクターブ下げてみました。そうするとぐっと気持ちが楽になります。(笑)

これであとメヌエットを残すのみになりました。この曲はとても華やかで喜びに満ちた曲ですが、全体的にリュートにはキーが少し高めです。これはヘ長調で弾こうがスコルダトゥーラを使ってホ長調で弾こうが同じです。ここでふと思ったのがニ長調で弾いたらどうだろうということです。

早速ブレのニ長調版を作ってみました。Sibeliusだとこういう時が便利です。それがこちら。

掲載は後半部だけですが、3コース半音高のヘ長調版と比べてみてください。遙かにリュートの自然な音域に合っていると思います。頭の中で弦のポジションを決めただけで実際には弾いていませんので、どのポジションがベストなのかは検討されていません。ここまで編曲を進めてきてナンですが、ニ長調版で出直してみようかしら。(冒頭3曲はすでに本番で弾いてはいるのですが)ですが、とりあえずこのシリーズ、最後のメヌエットまで続けてみます。