山林買います。

2010年09月10日 | 信州の木材
 山林買います、というメールが時たま届くようになったのは、しばらく前から。一時は宗教関係の方かしらと用心して、あたりさわりのないご返事で濁していた。

 それでも私のブログの「山林買います」が時々ヒットする。

 不動産屋さんの会でその話が出た。外国人が日本の山を買っているのだという。何の為に?と質問した私に「水」ではないか、とその人は教えてくれた。

 水ねえ・・・・これから不足するだろう資源の中で水の占める位置は高い。水不足荷ならないようにするのは世界中の課題でもある。最近こそ水を買うという習慣ができたものの、水道水で生きていけるという国はそうはない。あきらかに水は日本人の盲点でもある。

 最近までの日本の山の木ときたら、金食い虫以外の何者でもなかった。だから買おうと思えばダイコンの値段で買えたはずであった。

 この小さな日本という国は、ふんだんに木材を使う国であったから、世界中の木材を我が物のごとくに買いあさり市場をも支配していた。しかし今や日本の独占場ではなくなった。

 木材も資源だと、ようやくに認知されてきたのかもしれない。

 お金の価値はなくなるから、金は上がりすぎたし・・・そうなると現物が一番という時代が目の前にきているということなのだろうか。

 まさかに買っているのは外国人だけではない、ご粗末にしてきた日本の山に大きなうねりが来ているのだと思う。

 山は確かに資源ではあるが、それ以上の物・・・保水・保全・景観等・・・一度失えば修復不可能の物を持っていることを知っていて欲しい。

 後10年もしないうちに・・・・私たちは失った物の大きさに愕然としているかもしれない。
依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら


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