新年お客様のお話から。

2011年01月08日 | 住まいづくり
 朝8時マイナス8度。雲ひとつ無い真っ青な空の切れるようなピーンとした空気を感じる。

 事務所にお見えのお客様とのお話も、新年になってぐっと明るい。それでもお話しているとギョツとするお話も耳にする。

 「もう10年もしたら、ローコスト住宅難民が出現するかもしれませんね」とお話なされた方が我が業界の方ではないけれど、我が業界の各メーカーのこの当りの事情を良く知っている方であった。

 昨年は極端にローコスト住宅旋風が吹き荒れた年だった。1000万以下だ600万だというような、嘘のような話も耳にした。

 「安くていい物はない」・・・・これが正しいと100%言い切るほど博識は無い積りだけど、昨今のよその国の安い人件費の上に成り立つという手段は選ばずが出現しているから・・・これを追い詰めることは即「日本の雇用を失うこと」なのにである。

 家は物で出来ているように見えて、実は職人の手間暇でできているのである。
その手間暇をカットせずして、ローコストはあり得ない。

 職人が「もう一手間かけようか」と悩む時がその工程の間に何回もあるはずなのだ。

 暮にハウスメーカーの下請けの大工さんの話を間接的に聞いた。父親を連れてくるなら仕事を出さない、と言われたという。父親70歳、その職人気質から見ると不思議なことが多かったらしい・・・・今更無理して働く年齢でも無いからねえ、と私に話してくれた人はつけ加えた。

 ローコストと言えども、見た目は10年ぐらいは何とか持つかもしれない。住みごこちの悪い、資産価値の無い家の存在・・・・・そうでなくても空き家が目立ってきているのに。

 土地価格が下がり、フラット35等でローンも組みやすくなった。アパート代でローンが払える・・・・これで昨年の20代後半から30代前半が動いたのだろうか。だったら早く資産を持ったほうが・・・・・と薦める人もいたんだろうな。

 だが人生は長い・・・・・せめて木材循環の間は持つ家にしてもらわなければ、二酸化炭素削減にも、真の意味でもエコにもなるまい。

    依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら


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