院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

尖閣諸島問題

2011-03-03 13:31:26 | Weblog
 わが国がかかえる領土問題は3つある。ご存じのように、北方領土、竹島、尖閣諸島である。だが、尖閣諸島問題は、前2つの問題と根本的に性格が異なっている。

 前2者は歴史的に長期の過程を経てきた問題であるのに対して、尖閣諸島問題は最近になって、中国が横紙破りのように勝手に言い出したことである。わが国の領土を自分たちの物だと突然主張し始めただけであって、尖閣諸島は間違いなくわが国の領土である。そこには、もともと問題なぞ存在しない。

 ロシアは意外に領土には淡白な国である。ソ連が崩壊したとき、ロシアは隣接諸国とさしたる対立はしなかった。北方領土に固執し、外相が訪問したりしているのは、ロシア世論向けのパフォーマンスである。あまり過剰に反応しないほうがよい。プーチン政権初期のころ、2島返還までは話し合いが進んでいたのだから・・。

 話は北朝鮮だが、近々、北朝鮮は崩壊するだろうと言われている。たぶん、するだろう。その時に北朝鮮は韓国に支配されるようになると、漠然と思っている向きが多いのではなかろうか。しかし私は、そうはならず、中国が支配すると睨んでいる。あれこれ理屈をつけて、自分の物だと言い張るだろう。中国は帝国主義の国である。新疆ウイグルもチベットも支配してしまった。そこがロシアや韓国と決定的に違うところである。尖閣諸島も同じ態度で来るだろう。

 海上保安庁の船に体当たりした船長が、中国で英雄のように迎えられたことを不愉快に思っている日本人は少なくない。海上保安庁が船の賠償請求をしたところ、「日本が反省せよ」なぞと言ってきた。そういう国なのである。中国は・・。

 一海上保安官が YouTube にあの映像を流したとたんに、あれだけ居丈高だった中国が急に何も言わなくなった。物的証拠の威力は大きい。

 あのビデオは数時間に及ぶという。私はビデオで公開された以外の部分を見たい。マスコミは見たいとは思わないのだろうか?とくにビデオが始まる前の映像が見たい。おそらく、そこには中国人船長による唾棄すべき挑発の態度が映っているだろう。その部分は公開しない方が国益にかなうのだろうか?それとも政府はなんらかの「カード」として、船長の態度を温存しているのだろうか?

 私がマスコミ人なら、なんとかその映像をスクープしたいと考える。マスコミは映像を入手したくないのだろうか?マスコミはアホだから、もしかしたら、公開された映像の前にさらなるショッキングな映像があるということに思い至らないのかもしれない。