院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

国連軍によるリビア爆撃

2011-03-23 09:40:58 | Weblog
 仏英の「国連軍」がリビアを爆撃したという報道があった。伊もしぶしぶ参加しているようだ。伊はリビアと地理的に近く、難民の襲来を怖れているらしい。米も参戦した。

 これら先進国の行動は、石油目当てとしか思えない。

 米国がイラクを攻撃してサダム・フセインを抹殺してから、シーア派とスンニ派の対立が表面化し、イラク情勢は混迷したままである。サダム・フセインは、それまでイラクの安定には寄与してきたのである。

 今回のリビア爆撃も石油が欲しいだけだと私は思う。イラクは石油をもっていたから攻撃された。北朝鮮には石油がないから攻撃されない。

 爆撃国は「国連軍」というお墨付きを得ているようだが、そもそも国連にそんな権威があるとは思えない。我がハマコーは国連を「ヤッチャ場」と批判した。正論である。

 日本もさっそく「国連軍」支持を言った。外交の駆け引きの中で、それ以外の選択はなかっただろう。

 カダフィはそんなに悪人だろうか?少なくともかつてはアフリカ共和国という構想をもった人物である。米の奴隷貿易や欧州の植民地政策にしいたげられてきたアフリカである。アフリカが一致団結して西側先進国に対抗しようという姿勢は理解できる。

 そもそもリビアの政府軍が市民を爆撃したというのは、誤報か虚報だとの説もある。だが、これは風評である。