院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

このだびの地震によせて(3)

2011-03-14 07:46:38 | Weblog
 今回の一連の報道で最大の「ポカ」は、「被曝」の意味を「被爆」と混同させたことだ。

 「被ばく」と、ひらがなで伝えたのがいけない。しかも「被ばく者」という名称での報道もあった。これではまるで、ヒロシマ・ナガサキの「被爆者」と同じ扱いになってしまうではないか。

 医学用語でいう「被曝」とは、少しでも放射線に曝されることを指す。したがって、健康診断のX線撮影も「被曝」という。

 問題は「被曝」の量なのであって、「被ばく」、「被ばく」と騒ぐのは、誤解もはなはだしい。「安全な量」と言いながら、「除染」の場面を報道するのもおかしい。

 だから、文科系の者ばかりで政治やマスコミが運営されるのはマズイと、かねがね言ってきたのである。

 マスコミは早急に「被曝」と「被爆」の違いを報道すべきだ。