売れっ子タレントは平均睡眠時間が3時間だというが、誇張である。3時間では命にかかわる。まとめて眠る時間は3時間かも知れないが、移動のときなどに昏々と眠る。
私がそれを知ったのは高校生のときだった。赤坂・六本木裏手の住宅街を歩いていると、一台のタクシーが一時停止で止まった。見ると、乗っているのは当時超売れっ子のてんぷくトリオ(南伸介さん、戸塚睦夫さん、伊東四郎さん)だった。
3人とも泥のように眠っていた。売れっ子はこのように眠るのだなと、この目で見た。やがて、そのタクシーは走り去った。
高校生の私は、てんぷくトリオの芸を「なんてつまらないのだろう」と思っていた。やがて、それは誤解と分かった。戸塚睦夫さんは若くして亡くなったから、その技量のほどは分からない。しかし、後に「笑点」の南伸介さんの司会振りを見て驚いた。めちゃくちゃ面白いのである。落語家たちの洒落があまり面白くなくても、南さんの手にかかると面白くなってしまう。「笑点」の歴代司会者の中でもっとも面白いと思った。(円楽さんはつまらなかった。歌丸さんも。)
次に伊東四郎さんがブレイクした。NHKの朝の連ドラ「おしん」の父親役である。いまや、伊東四郎さんは押しも押されもせぬ性格俳優で、彼が出演しているだけでドラマの重みが増す。
現在、てんぷくトリオは伊東さんを残すのみとなった。
私がそれを知ったのは高校生のときだった。赤坂・六本木裏手の住宅街を歩いていると、一台のタクシーが一時停止で止まった。見ると、乗っているのは当時超売れっ子のてんぷくトリオ(南伸介さん、戸塚睦夫さん、伊東四郎さん)だった。
3人とも泥のように眠っていた。売れっ子はこのように眠るのだなと、この目で見た。やがて、そのタクシーは走り去った。
高校生の私は、てんぷくトリオの芸を「なんてつまらないのだろう」と思っていた。やがて、それは誤解と分かった。戸塚睦夫さんは若くして亡くなったから、その技量のほどは分からない。しかし、後に「笑点」の南伸介さんの司会振りを見て驚いた。めちゃくちゃ面白いのである。落語家たちの洒落があまり面白くなくても、南さんの手にかかると面白くなってしまう。「笑点」の歴代司会者の中でもっとも面白いと思った。(円楽さんはつまらなかった。歌丸さんも。)
次に伊東四郎さんがブレイクした。NHKの朝の連ドラ「おしん」の父親役である。いまや、伊東四郎さんは押しも押されもせぬ性格俳優で、彼が出演しているだけでドラマの重みが増す。
現在、てんぷくトリオは伊東さんを残すのみとなった。