院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

入力と出力

2012-10-29 05:48:03 | コンピュータ
 キーボードからの情報はCPUから見れば「入力」である。パソコンが出る前のコンピュータは、パンチカードで入力した。つまり、直接キーボードで入力できるようになったのは少しあとのことだ。

 紙への印刷は「出力」である。昔のコンピュータは、入力と出力を同時にはしなかったから、キーボードから入力しても、紙に出力されなかった。だから、操作者の印象としては、キーボードを打っているだけで、正しく打てているかどうかは分からなかった。

 すぐにキーボード入力がテレビに出力されるようになって、入力が飛躍的に楽になった。それまでの間は、ただキーボードを反応も無く押すだけで、はなはだ心もとなかった。このような仕組みを「アンサーバックがない」キーボードと呼んでいた。

 出力装置にテレビが採用されてすぐに、キーボード入力はテレビに出力されるようになって、格段に便利になった。しかし、そのようなことができるようになったのは、CPUが速くなったからで、CPUが入力と出力をほぼ同時にできるようになったためである。

 現在、ひとことでファイルの書き換えと言うけれども、昔は入力ファイルが記録された磁気テープを回して、CPUで処理して再び別の磁気テープに出力しなければならなかった。だからファイルの書き換えという動作は、CPUが入力と出力をほぼ同時に行なうから、そのように見えるのであって、実は2段階の動作なのだ。(磁気ディスクが普及して、ファイルのランダムアクセスができるようになったのは、それより少しあとである。)

 このような時代を経てきた私にとって、現在パソコン画面がカラーであるとか、まして動画がみられるなんていうのは、まったくもって夢のような世界である。