「銀の匙」というと中勘助の小説だが、ここで述べる「銀の匙」は少年サンデーに連載中の漫画である。今年の漫画大賞を取った。
漫画は次の号も買ってもらわなくてはならない。だから、書き出しから人を惹き付け、ぐっと引っ張って、その号の終わりは次への期待が生じなくてはならない。テレビも初めがつまらなければ、すぐにチャンネンルを変えられてしまうから、初めの「掴み」が大切である。(その点、劇場映画は前払いだから、すぐに掴まなくてもよい。)
それはさておき、漫画「銀の匙」は大賞の名に恥じない漫画だ。北海道の農業高校という珍しい題材に目をつけている。
私の好みをいうと、ファンタジーやSFモノは駄目だ。夢の世界であっても、それなりにリアリティーがあるのは知っているけれども、知識としての驚きや納得感がない。
だから、現実の世界に題材をとった作品が私は好きだ。たとえば「BAKUMAN」。これは漫画業界の内幕が描かれているから興味を誘われる。「ヘルプマン」も老人介護の世界を描いているから面白い。
逆に「ワンピース」や「ドラゴンボールZ」は所詮、絵空事だから私にとっては面白みに欠ける。
「銀の匙」は近代的酪農とはどういうものかや酪農家の跡継ぎ問題、酪農家の家計、チーズの作り方や野生の鹿の捌き方まで出てくるので、いよいよ現実的な興味をそそられる。
「銀の匙」は単行本が4巻まで出ている。第1巻に1コマだけ銀の匙のモニュメントが出てくるのだが、それがいったい何なのか第4巻まで読んでもまだ明かされない。
いずれ、はっきりしてくるだろう。それとも、最後の最後でタネあかしがされるのかもしれない。
ともかく、今後、目が離せない作品である。
漫画は次の号も買ってもらわなくてはならない。だから、書き出しから人を惹き付け、ぐっと引っ張って、その号の終わりは次への期待が生じなくてはならない。テレビも初めがつまらなければ、すぐにチャンネンルを変えられてしまうから、初めの「掴み」が大切である。(その点、劇場映画は前払いだから、すぐに掴まなくてもよい。)
それはさておき、漫画「銀の匙」は大賞の名に恥じない漫画だ。北海道の農業高校という珍しい題材に目をつけている。
私の好みをいうと、ファンタジーやSFモノは駄目だ。夢の世界であっても、それなりにリアリティーがあるのは知っているけれども、知識としての驚きや納得感がない。
だから、現実の世界に題材をとった作品が私は好きだ。たとえば「BAKUMAN」。これは漫画業界の内幕が描かれているから興味を誘われる。「ヘルプマン」も老人介護の世界を描いているから面白い。
逆に「ワンピース」や「ドラゴンボールZ」は所詮、絵空事だから私にとっては面白みに欠ける。
「銀の匙」は近代的酪農とはどういうものかや酪農家の跡継ぎ問題、酪農家の家計、チーズの作り方や野生の鹿の捌き方まで出てくるので、いよいよ現実的な興味をそそられる。
「銀の匙」は単行本が4巻まで出ている。第1巻に1コマだけ銀の匙のモニュメントが出てくるのだが、それがいったい何なのか第4巻まで読んでもまだ明かされない。
いずれ、はっきりしてくるだろう。それとも、最後の最後でタネあかしがされるのかもしれない。
ともかく、今後、目が離せない作品である。