アメリカの火星探査機が火星に着陸して、生命の痕跡を捜している。
このほど、火星に水が流れていたことを見出して、生命が存在したのではないかとNASAは色めきたった。だが、それは思い込みに過ぎないのではないか?
生命の定義を、自分自身を複製し続ける存在とすれば、そのために必ずしも水も酸素も必要としない。
手塚治虫の「鉄腕アトム」には、自分自身を複製し続けるロボットが出てくる。鉄腕アトムほどには複雑でないロボットである。これは、材料と電気さえあれば次々と自分と同じロボットを造っていく。
そのロボットは生命ではない、なぜなら人間が造ったものだからだという反論がありうるだろう。しかし、人間は元を質せば自然が造ったものである。その自然が造った人間が造ったものは、やはり自然が造ったものなのである。論理的にはそうなる。
やれ水だ酸素だと言いつのるのは、NASAの想像力のなさを証明するようなものである。