STAP論文、重大な過誤 小保方氏ら撤回へ、理研が中間公表
STAP細胞論文の一件について、理研の記者会見の報道を見た人は多いだろう。
会見で、「STAP細胞はほんとうに存在するのか?」という質問が記者からあった。それに対する回答は「第三者の研究(追試)に待ちたい」だった。この回答に対して、翌日、私が見た範囲の新聞では、「歯切れが悪い」、「先送り」というネガティブな表現が使われていた。
やっぱりマスコミはこの程度なのだなと私は思った。実は「第三者・・」という言明が科学的にもっとも正しい。現在はあるともないとも言えないのだ。
別の質問に対して、回答者が記者に「サイエンスは多数決で決めるものではないのです」と、小学生でも諭すように言っていたのが印象的だった。
このような杜撰な論文の投稿を許した理研の監督責任は?という質問もあった。記者は理研を学校だとでも思っているのだろうか?研究者が提出する論文にとやかく言わないのは、研究所としてむしろ健全なのだ。
私は記者会見の模様の一部をネットのライブで見た。丁度そのとき、ある記者が専門用語(分子生物学か?)を使って研究内容について質問していた。当然、会見場には学会場のように専門用語が飛び交った。玄人対素人の論戦の典型だった。他社の記者たちも、これにはさすがに辟易としたことだろう。
記者会見全体をとおして、理事長の野依さんが気の毒だった。学者は腹芸ができないから。
STAP細胞論文の一件について、理研の記者会見の報道を見た人は多いだろう。
会見で、「STAP細胞はほんとうに存在するのか?」という質問が記者からあった。それに対する回答は「第三者の研究(追試)に待ちたい」だった。この回答に対して、翌日、私が見た範囲の新聞では、「歯切れが悪い」、「先送り」というネガティブな表現が使われていた。
やっぱりマスコミはこの程度なのだなと私は思った。実は「第三者・・」という言明が科学的にもっとも正しい。現在はあるともないとも言えないのだ。
別の質問に対して、回答者が記者に「サイエンスは多数決で決めるものではないのです」と、小学生でも諭すように言っていたのが印象的だった。
このような杜撰な論文の投稿を許した理研の監督責任は?という質問もあった。記者は理研を学校だとでも思っているのだろうか?研究者が提出する論文にとやかく言わないのは、研究所としてむしろ健全なのだ。
私は記者会見の模様の一部をネットのライブで見た。丁度そのとき、ある記者が専門用語(分子生物学か?)を使って研究内容について質問していた。当然、会見場には学会場のように専門用語が飛び交った。玄人対素人の論戦の典型だった。他社の記者たちも、これにはさすがに辟易としたことだろう。
記者会見全体をとおして、理事長の野依さんが気の毒だった。学者は腹芸ができないから。