(プラムレコードHPより引用。)
今回の話はなかなか文章では伝えにくいテーマだ。音楽を記号化したもの、すなわち楽譜はなぜ音がとびとびなのだろうか?(5線紙に別々の音符で表せるのだろうか?)
もうすでにここで分かりにくくなっているのだが、楽譜には半音までしか書かれていない。半音のそのまた半音が音としては存在するはずである。そのまた半音もある。すなわち音とは周波数が連続的に移動しうるモノであり、とびとびである必要がない。
胡弓やバイオリンなら、とびとびでない音の連続を出せるが、ピアノは楽器の構造からして、すでにとびとびの音列しか演奏できない。音を連続的に演奏できる胡弓やバイオリンでも、わざと一音ずつとびとびに演奏する。
長調と短調の違いは、全音と半音の組み合わせが少し違うだけである。ここですでに、全音と半音という考え方が、音楽の音がとびとびであることを前提にしている。
ビブラートや「しゃくり」があるではないかという意見もあろうが、それらはあくまでも、とびとびの例外というか装飾としてある。
音楽は音をとびとびに発すると決まっているのは、なぜだろうか?